呼吸器内科学(呼吸器内科)

Respiratory Medicine

臨床医学

統合的解析による難治性呼吸器疾患の病態解明と新規治療法の確立

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

一ノ瀬 正和一ノ瀬 正和

一ノ瀬 正和教授

ICHINOSE, Masakazu Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-8539

E-Mail:respir-med*rm.med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.rm.med.tohoku.ac.jp

その他の教員・スタッフ
  • 杉浦 久敏准教授

    Assoc. Prof.SUGIURA, Hisatoshi

この分野の研究テーマ

  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の病態解明と新規治療法の確立
  • 肺癌治療法の開発

研究キーワード

慢性閉塞性肺疾患(COPD), 気管支喘息, 肺癌, びまん性肺疾患, 呼吸器感染症

技術キーワード

バイオマーカー探索, 呼吸生理学的解析, FACSを用いた肺細胞分離・解析, オミックス解析, 動物モデル解析

分野の紹介

呼吸器内科学は難治性呼吸器疾患の病態解明と新規治療法の開拓を目指しています。
対象疾患の一つであるCOPDは2020 年には世界の死亡の第3 位になると予測されており、新規治療薬の開発が急務とされています。COPDの病態に関わる主因子として、炎症、酸化ストレス制御、老化などの因子が想定されています。我々は酸化ストレス制御に関わる新規分子、活性イオウ分子種に着目しCOPD肺において活性イオウ分子種の産生量が低下していることを世界で初めて明らかにしました。一方、新規抗老化因子GDF-11に着目し、GDF-11がCOPD患者肺および血漿にて低下しており、病態の進行度と逆相関していることを明らかにしました。現在我々はこれらの新規COPD関連分子の解析を進め、病態での役割解明と新規治療法開発を目的とした研究を進めています。
さらに、我々はCOPD等の難治性肺疾患の病態を解明するため、「ヒト肺細胞間相互作用アトラス」を作成することを目指しています。難治性肺疾患では多様な細胞群が複合的に相互作用し病態を形成するため、単一細胞種のトランスクリプトームを解明しても病態の全体像はできません。そこで、このように複合的な病態の解明にアプローチするためには、細胞種特異的分子基盤を明らかにした上でそれらを統合すること、つまり「ヒト肺細胞間相互作用アトラス」を作成が必要と考えます。我々は本手法により、病態のさらなる理解と新規創薬ターゲットの同定を目指しています。

Figure 1 活性イオウ分子種:COPD患者での変動
Figure 1 活性イオウ分子種:COPD患者での変動
Figure 2 ヒト肺細胞間相互作用アトラス
Figure 2 ヒト肺細胞間相互作用アトラス

主な論文

  • Hashimoto Y, Sugiura H, Togo S, Koarai A, Abe K, Yamada M, Ichikawa T, Kikuchi T, Numakura T, Onodera K, Tanaka R, Sato K, Yanagisawa S, Okazaki T, Tamada T, Hoshikawa Y, Okada Y, Ichinose M. 27-Hydroxycholesterol accelerates cellular senescence in human lung resident cells. Am J Physiol Lung Cell Mol Physiol 2016; 310: L1028-1041.
  • Hirano T, Kikuchi T, Tode N, Santoso A, Yamada M, Mitsuhashi Y, Komatsu R, Kawabe T, Tanimoto T, Ishii N, Tanaka Y, Nishimura H, Nukiwa T, Watanabe A, Ichinose M. OX40 ligand newly expressed on bronchiolar progenitors mediates influenza infection and further exacerbates pneumonia. EMBO Mol Med 2016; 8: 422-436.
  • Santoso A, Kikuchi T, Tode N, Hirano T, Komatsu R, Damayanti T, Motohashi H, Yamamoto M, Kojima T, Uede T, Nukiwa T, Ichinose M. Syndecan 4 mediates Nrf2-dependent expansion of bronchiolar progenitors that protect against lung inflammation. Mol Ther 2016; 24: 41-52.
  • Shishikura Y, Koarai A, Aizawa H, Yamaya M, Sugiura H, Watanabe M, Hashimoto Y, Numakura T, Makiguti T, Abe K, Yamada M, Kikuchi T, Hoshikawa Y, Okada Y, Ichinose M. Extracellular ATP is involved in dsRNA-induced MUC5AC production via P2Y2R in human airway epithelium. Respir Res 2016; 17: 121.
  • Makiguchi T, Yamada M, Yoshioka Y, Sugiura H, Koarai A, Chiba S, Fujino N, Tojo Y, Ota C, Kubo H, Kobayashi S, Yanai M, Shimura S, Ochiya T, Ichinose M. Serum extracellular vesicular miR-21-5p is a predictor of the prognosis in idiopathic pulmonary fibrosis. Respir Res 2016; 17: 110.

OB・OGの主な進路

国公立大学 教員、国公立病院 呼吸器内科医

担当教員より進学志望者へのメッセージ

呼吸器内科はCOPDなどの慢性疾患に加え、肺炎、肺癌等幅広い疾患を取り扱い、病態把握のため呼吸生理、免疫・アレルギー、腫瘍、感染、薬理学等が広く学べる分野です。

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