小児病態学(小児科)

Pediatrics

臨床医学, 腫瘍学, ゲノミクス・ジェネティクス・エピジェネティクス

小児疾患の病態解明を通じて生理を知る、そして臨床に還元できる研究を!

医科学専攻

  • 博士課程

教員構成

呉 繁夫呉 繁夫

呉 繁夫教授

KURE, Shigeo Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-7287

E-Mail:kure*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.ped.med.tohoku.ac.jp

この分野の研究テーマ

  • 小児血液腫瘍免疫疾患の病態解明
  • 小児神経疾患の病態解明

研究キーワード

小児血液腫瘍免疫疾患, 小児神経疾患, 先天性代謝異常症, 小児腎内分泌疾患, 新生児疾患

技術キーワード

エクソーム解析, CGHアレイ法, 細胞培養, 分子生物学的研究技術, 動物を用いた研究

分野の紹介

現在進めている研究の方向性は血液腫瘍免疫分野では、原発性免疫不全症の病態解明と小児がんの癌化機構の解明です。原発性免疫不全症では遺伝子変異がなぜ免疫不全症を引き起こすのかを解明しようとしています。Wiskott-Aldrich症候群や自然免疫系の異常でおこる免疫不全症について詳細な病態解析を分子レベルで行っています(図1)。これらの研究は、疾患研究を通して、ヒトの免疫機構や、その破綻による細胞癌化機構を解析する上で格好の情報を提供してくれる重要なものです。もう一つの課題は小児白血病や小児がんの癌化機構の解明です。乳児白血病がん遺伝子をヒト造血幹細胞に導入し、東北大で樹立された超免疫不全マウス(NOGマウス)に移植する研究を行っています。この研究では癌化機構の解明にとどまらず、ヒトの白血病に対する治療法をマウス体内で検討できるようになるものと期待しています。
小児神経疾患分野では、エクソーム解析やアレイ法を駆使して、遺伝子レベルでの病因解明を進めています(図2)。臨床所見のみでは診断が困難な症例の確定診断として重要な方法であり、新しい病因の発見にもつながる方法です。
先天性代謝異常症は東北大学小児科の伝統ある研究分野であり、これまで多くの業績を残しています。

Figure 1  原発性免疫不全症の分子病態研究
Figure 1 原発性免疫不全症の分子病態研究
Figure 2  小児疾患の網羅的遺伝子解析
Figure 2 小児疾患の網羅的遺伝子解析

主な論文

  • Open conformation of WASP regulates its nuclear localization and gene transcription in myeloid cells. Int. Immunol., 26(6): 341-352, 2014.
  • T cell receptor ligation causes Wiskott-Aldrich syndrome protein degradation and F-actin assembly downregulation. J. Allergy Clin. Immunol., 132: 648-655, 2013.
  • Gene therapy model of X-linked severe combined immunodeficiency using a modified foamy virus vector. PLos One, 8(8): e71594, 2013.
  • Development of a multi-step leukemogenesis model of MLL-rearranged leukemia using humanized mice. PLoS One,7(6): e37892,2012.
  • Casitas B-cell lymphoma mutation in childhood T-cell acute lymphoblastic leukemia. Leukemia Res. 36(8):1009-1015, 2012.

OB・OGの主な進路

東北大学病院小児科、東北大学遺伝病学分野、東北大学免疫学分野、東北大学メディカルメガバンク機構、成育医療研究センター、宮城県立こども病院、宮城県内病院小児科

担当教員より進学志望者へのメッセージ

小児病態学は遺伝子異常を基盤とする病因と病態解明を行い、成果を病気と闘う子供たちに還元できる分野です。興味のある方は是非小児科研究室に見学にいらして下さい。

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