分子機能解析学

Molecular and Functional Dynamics

基礎医学, 分子生物学・細胞生物学

乳癌克服のための検査法・新規治療法を目指して ~乳癌の診断と治療に役立つ基礎研究~

保健学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

林 慎一林 慎一

林 慎一教授

HAYASHI, Shin-ichi Professor, Ph.D.

TEL:022-717-7913

E-Mail:shin*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.mfd.med.tohoku.ac.jp/

その他の教員・スタッフ
  • 丹羽 俊文准教授

    Assoc. Prof.NIWA, Toshifumi

この分野の研究テーマ

  • ホルモン依存性腫瘍(特に乳癌)の発生・進展の分子機序解明
  • ホルモン療法耐性機序の解明とその知見に基づく新規分子標的治療法開発研究

研究キーワード

乳癌, エストロゲン, ホルモン療法, 分子標的治療, 核内受容体

技術キーワード

細胞培養, 遺伝子操作, 生化学・分析化学実験, 検体使用研究

分野の紹介

当分野では、検査医科学の基礎となる領域、特に生化学、分子生物学、臨床化学、分析化学等の教育・研究を行っています。研究では、臨床生化学検査の領域での超微量分析法の開発や、新たな診断マーカーの探索、その動態解明を目指しています。また、近年の医療の急速な進歩に対応し、ゲノムレベルの網羅的検査法やオーダーメード医療のための新規分子診断法の研究開発を行っています。
研究対象としては、乳癌などのステロイドホルモン依存性腫瘍の研究を行っています。乳癌は我が国で近年急速に増加していますが、その発症のメカニズムは完全には解明されていません。しかし、女性ホルモンであるエストロゲンが深く関わっていることは良く知られています。エストロゲンは体内の様々な臓器で、細胞の増殖、分化、恒常性維持を制御している重要な情報伝達物質ですが、一方で乳癌の発生や増殖を促す作用をしてしまっています。これらの癌細胞ではエストロゲン受容体がその病態と密接に関係し、実際、抗ホルモン剤によってその機能をブロックする治療がホルモン療法と呼ばれて広く施行され、効を奏しています。しかし、耐性を獲得し再発する例も多く、臨床上の問題となっています。
私たちは乳癌の発生進展の分子メカニズムの解明、ホルモン療法の効果予測、ホルモン療法耐性の機序の解明、乳癌幹細胞の研究などを通して、乳癌患者さんや社会に貢献できる成果を目指して研究を行っています。

Figure 1 乳癌のホルモン療法のメカニズムとその耐性
Figure 1 乳癌のホルモン療法のメカニズムとその耐性
Figure 2 乳癌細胞のER転写活性をGFPで視覚化
Figure 2 乳癌細胞のER転写活性をGFPで視覚化

主な論文

  • Hanamura T, et al. Androgen metabolite-dependent growth of hormone receptor-positive breast cancer as a possible aromatase inhibitor-resistance mechanism. Breast Cancer Res. Treat. 139: 731-740, 2013
  • Fujiki N, et al. Estrogen response element-GFP (ERE-GFP) introduced MCF-7 cells demonstrated the coexistence of multiple estrogen-deprivation resistant mechanisms. J. Steriod Biochem. Mol. Biol., 139: 61-72, 2014
  • Hanamura T, et al. Possible role of the aromatase-independent steroid metabolism pathways in hormone responsive primary breast cancers. Breast Cancer Res. Treat. 143: 69-80, 2014
  • Yamaguchi Y, et al. Detection of estrogen-independent growth-stimulating activity in breast cancer tissues: implication for tumor aggressiveness. Cancer Microenvironment, 7: 23-21, 2014
  • Fujii R, et al. Increased androgen receptor activity and cell proliferation in aromatase inhibitor-resistant breast carcinoma. J. Steriod Biochem. Mol. Biol., 144: 513-522, 2014

OB・OGの主な進路

製薬企業研究所研究員、製薬企業開発部門MA、受託臨床試験実施機関CRA、大学病院臨床研究推進センター職員、大学病院治験コーディネーター、大学病院臨床検査技師、公立病院臨床検査技師、民間病院臨床検査技師

担当教員より進学志望者へのメッセージ

小さな研究室ですが、教員スタッフ、大学院生ら一丸となって、一生懸命、かつ楽しく、をモットーに研究を進めています。

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