感染分子病態解析学

Medical Microbiology, Mycology and Immunology

基礎医学, 分子生物学・細胞生物学, 免疫学

微生物感染から体を守る免疫の仕組みを解明し、新規ワクチン、ステルス化ナノ粒子の開発へつなげる

保健学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

川上 和義川上 和義

川上 和義教授

KAWAKAMI, Kazuyoshi Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-7946

E-Mail:kawakami*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.infect-immun.med.tohoku.ac.jp/

この分野の研究テーマ

  • 感染免疫応答機構の解明
  • 新規ワクチンの開発

研究キーワード

感染免疫, 免疫記憶, 真菌, ワクチン, ナノ粒子

技術キーワード

感染実験, 動物実験, 免疫学的解析, 分子生物学的解析

分野の紹介

人類の進化は、まさに微生物との共存の歴史です。その結果として、人の体には、微生物を排除するために、あるいは共生するために、免疫系という精巧なしくみが備わっています。免疫系は、ある場合には微生物の侵入を阻止し、ある場合には共生を許し、またある場合には行き過ぎた反応によってアレルギーや 自己免疫疾患など様々な疾患を引き起こします。遺伝疾患を除けば、ほとんどの疾患は感染と何らかの関係があると言っても過言ではありません。したがって、微生物に対する免疫応答のしくみを紐解くことは、これら多くの疾患の発病メカニズムの解明に役立ちます。近代免疫学の黎明から半世紀が過ぎ、多くの免疫現象が分子レベルで理解されるようになってきました。そして今、研究の中心は、微生物と宿主細胞との相互作用のしくみを解き明かすことに向けられています。研究室では、真菌、細菌を中心とした病原微生物に対する免疫応答機構を自然免疫、獲得免疫、免疫記憶の観点から解明することを目指して研究を実施しています。さらに、得られた研究成果をもとに、ナノ粒子ワクチンを含めた新規ワクチンの開発や、がん治療への応用を目指し網内系に捕捉されずにがん組織への高送達性を実現するステルス化ナノ粒子の開発を進めています。なお、ナノ粒子を用いた研究は、工学(東北大学多元物質科学研究所)、農学(東北大学大学院農学研究科)と異分野連携で実施しています。

Figure 1 微生物感染と各種疾患との関係
Figure 1 微生物感染と各種疾患との関係
Figure 2 クリプトコックス感染によるマクロファージ、樹状細胞活性化へのTLR9に依存した細胞内シグナル伝達
Figure 2 クリプトコックス感染によるマクロファージ、樹状細胞活性化へのTLR9に依存した細胞内シグナル伝達

主な論文

  • Yamamoto H, et al. Defect of CARD9 leads to impaired accumulation of IFN-γ-producing memory-phenotype T cells in lungs and increased susceptibility to pulmonary infection with Cryptococcus neoformans, Infect Immun 82: 1606-1615, 2014
  • Miyasaka T, et al. Dectin-2-dependent NKT cell activation and serotype-specific antibody production in mice immunized with pneumococcal polysaccharide vaccine. PLoS One 8:e78611, 2013
  • Togashi T, et al. Continuous hydrothermal synthesis of 3,4-dihydroxyhydrocinnamic acid-modified magnetite nanoparticles with stealth-functionality against immunological response. J Materials Chemi 22: 9041-9045, 2012
  • Kinjo Y, et al. Invariant NKT cells recognize glycolipids from pathogenic gram-positive bacteria. Nat Immunol 12: 966-974, 2011
  • Saijo S, et al. Dectin-2 is crucial for the defense against Candida albicans in mice by recognizing alpha-mannans and inducing Th17 differentiation. Immunity 32: 681-691, 2010

OB・OGの主な進路

大学教員、病院検査部(室)、検査会社、製薬会社、地方自治体職員、日本赤十字社、大学研究室

担当教員より進学志望者へのメッセージ

感染宿主の免疫応答に重点をおいて、病原微生物を対象に、免疫学的、分子生物学的アプローチで研究を行ないます。興味のある人は気軽に研究室を覗いてください。

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