抗体創薬研究

Antibody Drug Development

基礎医学, 腫瘍学

副作用のないがん特異的抗体の開発を目指して

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

加藤 幸成加藤 幸成

加藤 幸成教授

KATO, Yukinari Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-8207

E-Mail:yukinarikato*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.med-tohoku-antibody.com/index.htm

この分野の研究テーマ

  • 革新的次世代型がん特異的抗体の開発とその臨床応用
  • 動物細胞発現系によるタンパク質生産と、抗体工学を用いた高難度抗体作製

研究キーワード

ポドプラニン, クレック2, PAタグ, IDH, キャスマブ

技術キーワード

がん特異的抗体, 糖鎖生物学, 治療機器開発, モノクローナル抗体, 抗体工学

分野の紹介

従来の抗体医薬開発では、がん細胞/正常細胞比が高い抗原が標的とされています。よって、がん細胞に高発現していても、正常組織にも発現していると、抗体医薬の開発は断念されました。そこで本研究室では、がん細胞と正常細胞に同一のアミノ酸配列の膜タンパク質が発現している場合、糖鎖などの翻訳後修飾の違いを利用し、がん細胞のみに反応する抗体医薬品を作製するCasMab(キャスマブ)法を開発しました。この手法により、開発が断念されていた標的に対しても、新たに抗体医薬品を開発することができます。しかも、新規の標的に対する抗体医薬の開発だけでなく、既存の抗体医薬品を副作用のほとんどない抗体医薬品に置き換えることが可能となりました。また、悪性脳腫瘍や悪性中皮腫のような、全く治療法の開発されていない難治性のがんに対する抗体医薬を開発することが可能となります。すでに我々は、ポドプラニンに対するCasMabの開発に成功しており、ポドプラニンがリンパ管や肺胞上皮細胞のような正常細胞にも高発現しているにも関わらず、ポドプラニンが高発現するがんを治療することができます。本研究室では、複数の標的に対してCasMabを開発していきます。

Figure 1 様々ながん細胞に高発現するポドプラニン
Figure 1 様々ながん細胞に高発現するポドプラニン
Figure 2 がん特異的抗体の開発
Figure 2 がん特異的抗体の開発

主な論文

  • Kato Y, Kaneko MK. A Cancer-specific Monoclonal Antibody Recognizes the Aberrantly Glycosylated Podoplanin. Sci Rep. 4:5924, 2014
  • Nagae M, et al. A novel platform of C-type lectin-like receptor CLEC-2 for binding O-glycosylated podoplanin and non-glycosylated rhodocytin. Structure. 22(12): 1711?1721, 2014
  • Kaneko M, et al. IDH2 mutation is frequently observed in giant cell tumor of bone. Cancer Sci. 105(6):744-748, 2014
  • Fujii Y, et al. PA tag: a versatile protein tagging system using a super high affinity antibody against a dodecapeptide derived from human podoplanin. Protein Expr Purif. 95:240-247, 2014
  • Kato Y. Specific monoclonal antibodies against IDH1/2 mutations as diagnostic tools for gliomas. Brain Tumor Pathol. 32(1): 3-11, 2015

OB・OGの主な進路

製薬メーカー研究員、公立病院医師、国立大学研究員

担当教員より進学志望者へのメッセージ

国家プロジェクトを中心に運営している研究室ですが、世界で唯一の抗体医薬品の開発を目指しています。基礎研究から臨床応用まで、幅広く研究を行うことが可能です。

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