分子疫学(環境遺伝医学総合研究センター)

Molecular Epidemiology

公衆衛生学

分子、個体、社会のすべてを考慮した全人的医療を、分子疫学的手法を用いて実現。疫学を益学にする。

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

栗山 進一栗山 進一

栗山 進一教授

KURIYAMA, Shinichi Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-8104

E-Mail:kuriyama*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

この分野の研究テーマ

  • 生活習慣病、特に肥満とがんの分子疫学的研究
  • 神経疾患、特に自閉症スペクトラム障害の成因解明研究

研究キーワード

分子疫学, 肥満, がん, 自閉症スペクトラム障害, ゲノムコホート

技術キーワード

家系付前向きコホート研究, 出生三世代コホート研究, ピリドキシン関連疾患研究, バイオバンク, リスク予測と病態解明

分野の紹介

医学は一律のものから、個々人の体質等を考慮し、より個人に最適化されたものとなってきています。これは精密医療(precision medicine)あるいは個別化予防・医療(personalized healthcare and medicine)と呼ばれ、現代医学の大きな柱を形成しています。分子疫学では精密医療を実現すべく、ゲノムコホート研究をわが国で数多く手がけています。
1.精密医療実現のためのゲノムコホート在り方研究:
患者コホート、住民コホート、出生コホートと発展してきたコホート研究の最先端として、出生三世代コホートを開発しています。これは遺伝要因、胎内からの環境要因と疾病との関連を捉え、疾病のリスク予測と先制医療を行なおうとするものです。この成果から、当該疾病に対する新たな治療法の開発も視野に入れています。出生三世代コホートに加え、環境省のエコチル調査、静岡県掛川市におけるゲノムコホート研究(掛川スタディ)も行っています。
2.神経疾患、特に自閉症スペクトラム障害の成因解明研究:
特に出生三世代コホートを活用し、自閉症スペクトラム障害の成因解明と新たな治療法の開発を行っています。特に、一部の自閉症スペクトラム障害障害をもったお子さんでは、ビタミンB6に反応する子どもがいることを突き止め、このビタミンB6反応性も、疾病原因の解明に活かしています。
3.生活習慣病、特に肥満とがんの分子疫学的研究:
ゲノムコホート研究によって、特に肥満とがんの原因解明と治療法開発を行っています。

Figure 1 三世代コホートと近未来の医療
Figure 1 三世代コホートと近未来の医療
Figure 2 ゲノム医療の目指すもの
Figure 2 ゲノム医療の目指すもの

主な論文

  • Ohuchi N, et al. Sensitivity and specificity of mammography and adjunctive ultrasonography to screen for breast cancer in the Japan Strategic Anti-cancer Randomized Trial (J-START): a randomized controlled trial. Lancet 2015. pii: S0140-6736(15)00774-6.
  • Nagasaki M, et al. ToMMo Japanese Reference Panel Project, Yamamoto M. Rare variant discovery by deep whole-genome sequencing of 1,070 Japanese individuals. Nat Commun. 2015;6:8018.
  • Kikuya M, et al. Protocol and Research Perspectives of the ToMMo Child Health Study after the 2011 Great East Japan Earthquake. Tohoku J Exp Med. 2015;236:123-30.
  • Nishigori H, et al. Correlation Between the Great East Japan Earthquake and Postpartum Depression: A Study in Miyako, Iwate, Japan. Disaster Med Public Health Prep. 2015;9:307-12.
  • Hasegawa J, et al. Change in and long-term investigation of neuro-otologic disorders in disaster-stricken Fukushima prefecture: retrospective cohort study before and after the Great East Japan Earthquake. PLoS One. 2015;10:e0122631.

OB・OGの主な進路

分子疫学研究者、企業研究者、臨床・実地医療関係者

担当教員より進学志望者へのメッセージ

本教室はわが国のゲノムコホートに最も多く関わっている教室のひとつです。本教室ではゲノムコホート運営の実務と成果創出の両者から、世の中に貢献できることと思います。

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