心療内科

Psychosomatic Medicine

臨床医学, 放射線医学・バイオイメージング

ストレス関連疾患の病態解明と新たな治療法開発に向けて、心身両面にアプローチする最先端の研究を展開する

医科学専攻

  • 博士課程

教員構成

福土 審福土 審

福土 審教授

FUKUDO, Shin Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-7326

E-Mail:sfukudo*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://square.umin.ac.jp/thkpsm/index.htm

この分野の研究テーマ

  • 脳腸相関の全体像を多面的手法によって明らかにし、消化器心身症の本質に迫る
  • 脳機能画像の手法を用いて摂食障害の発症と維持にかかわる神経機構を解明する

研究キーワード

心療内科, ストレス関連疾患, 機能性消化管障害, 脳腸相関, 摂食障害

技術キーワード

消化管内圧検査, バロスタット, 脳機能画像, 認知行動療法, 神経制御

分野の紹介

心身症と身体症状を伴う精神疾患はストレス関連疾患と総称されます。東北大学病院心療内科はストレス関連疾患の実証的な研究と診療に取り組んでおり、特に過敏性腸症候群や機能性ディスペプシア等の機能性消化管障害と、神経性やせ症を中心とした摂食障害の研究に力を入れています。
機能性消化管障害は脳と消化管の緊密な関係、すなわち脳腸相関がストレスにより攪乱される疾患で、一般的な消化管検査では検出できない機能異常があります。当科では内圧検査による運動機能測定、バロスタットによる知覚機能測定を実施しており、バイオマーカー、遺伝子多型解析、大脳誘発電位、脳機能画像、疫学調査など多面的手法で病態解明に取り組んでいます。代表的な業績としてはCorticotropin-Releasing Hormoneが大腸の運動・知覚機能に与える影響の解明が挙げられます。
神経性やせ症はやせ願望・肥満恐怖からやせ細り、病識に乏しく治療に抵抗する、治療困難な疾患です。脳機能異常の存在は容易に推察できますが、その実態はまだまだ解明されていません。当科ではPETによって患者の中枢ヒスタミン受容体の異常、fMRIによって腹外側前頭前野の機能低下を報告してきました。
こうして得られた知見をもとに薬物療法や、自律訓練、交流分析、認知行動療法などの心理療法の改良、発展に取り組み、さらに経頭蓋磁気刺激のような神経制御技術の研究も行っています。

Figure 1 過敏性腸症候群患者の小腸・大腸内圧波形
Figure 1 過敏性腸症候群患者の小腸・大腸内圧波形
Figure 2 認知課題中の神経性やせ症患者の脳賦活不全
Figure 2 認知課題中の神経性やせ症患者の脳賦活不全

主な論文

  • Fukudo S. IBS: Autonomic dysregulation in IBS. Nat Rev Gastroenterol Hepatol. 10(10):569-71, 2013
  • Sato Y, Saito N, Utsumi A, et al. Neural basis of impaired cognitive flexibility in patients with anorexia nervosa. PLoS One. 8(5):e61108. 2013
  • Endo Y, Shoji T, Fukudo S, et al. The features of adolescent irritable bowel syndrome in Japan. J Gastroenterol Hepatol. 26(Suppl3):106-9, 2011
  • Yoshizawa M, Tashiro M, Fukudo S, et al. Increased brain histamine H1 receptor binding in patients with anorexia nervosa. Biol Psychiatry. 2009 Feb 15;65(4):329-35.
  • Sagami Y, Shimada Y, Tayama J, et al. Effect of a corticotropin releasing hormone receptor antagonist on colonic sensory and motor function in patients with irritable bowel syndrome. Gut. 53(7):958-64. 2004

OB・OGの主な進路

大学教員、公立病院部長・科長、公立病院医師、私立病院医師、産業医、開業医

担当教員より進学志望者へのメッセージ

ストレス関連疾患こそ、21世紀に激増し、専門家が必要になる上昇領域です。最先端の科学で心身相関の謎を解き明かし、人間的に充実した医業の心療内科で楽しい臨床を。

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