医療薬学

Clinical Pharmaceutical Science

臨床医学, 生理学

安全で質の高い薬物療法の提供およびエビデンスに基づいた新たな治療法の確立を目指す

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

眞野 成康眞野 成康

眞野 成康教授

MANO, Nariyasu Professor, Ph.D.

TEL:022-717-7525

E-Mail:mano*hosp.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.pharm.hosp.tohoku.ac.jp/

この分野の研究テーマ

  • 脂質代謝異常症患者体液中の異常胆汁酸の高感度分析法の構築
  • 臨床応用を目指した薬物及びその代謝物の血中濃度測定法の開発

研究キーワード

胆汁酸, 治療薬物モニタリング, トランスポーター, 微量生理活性物質

技術キーワード

臨床分析化学, メタボロミクス, 薬物動態, 遺伝子操作

分野の紹介

コレステロールの代謝異常は、動脈硬化や心疾患、脳血管障害の進展に深く関わっています。主代謝物である胆汁酸に至る代謝経路に関与するいくつかの酵素に異常があると、特異的な代謝中間体が蓄積します。また、肝胆道系疾患では、血中の胆汁酸は異常高値を示すこと、およびそれらの胆汁酸の大部分が、硫酸抱合型胆汁酸として尿中に排泄されることが知られています。さらに、最近では胆汁酸と糖代謝や酸化ストレスとの関連も指摘されています。そのため私たちは、胆汁酸代謝物と各種疾患との関連を明らかにすることを目指し、胆汁酸メタボロームの包括的変動解析システムの構築を試みています。現在、LC/MS/MSを用いて肝胆道系疾患や脂質代謝異常症などの患者の血液中や尿中の胆汁酸代謝物の組成と濃度の特徴を調べており、疾病発症の機序解明や確定診断法確立への応用を試みています。
また私たちは、TDMへの臨床応用を目指し、HPLCやLC/MSを駆使して薬物およびその代謝物の血中濃度測定法を開発しています。代謝物を含む薬物の血中濃度は、患者の年齢、性別、生活習慣、嗜好、基礎疾患や併用薬などの環境要因と遺伝子多型のような先天的要因の結果として現れる最終表現型を示しています。現在、抗がん薬、免疫抑制薬、抗生物質等の代謝物を含めた分析法を構築し、臨床検体の測定を行うとともに、各診療科と連携して薬物療法の適正化を目指した研究を進めています。

Figure 1 コレステロール代謝と異常胆汁酸
Figure 1 コレステロール代謝と異常胆汁酸
Figure 2 臨床応用に向けた薬物血中濃度測定法の開発
Figure 2 臨床応用に向けた薬物血中濃度測定法の開発

主な論文

  • Maekawa M, et al. Identification of two sulfated cholesterol metabolites found in the urine of a patient with Niemann-Pick disease type C as novel candidate diagnostic markers. Mass Spectrom (Tokyo). 5(2):S0053, 2016
  • Ishii H, et al. A simultaneous determination method for 5-fluorouracil and its metabolites in human plasma with linear range adjusted by in-source collision-induced dissociation using hydrophilic interaction liquid chromatography-electrospray ionization-tandem mass spectrometry. Biomed Chromatogr. 30(11):1882-1886, 2016
  • Shimada M, et al. Monitoring serum levels of sorafenib and its N-oxide is essential for long-term sorafenib treatment of patients with hepatocellular carcinoma. Tohoku J Exp Med. 237(3):173-182, 2015
  • Sato T, et al. Organic anion transporting polypeptides 1B1 and 1B3 play an important role in uremic toxin handling and drug-uremic toxin interactions in the liver. J Pharm Pharm Sci. 17(4):475-484, 2014
  • Maekawa M, et al. Tandem mass spectrometric characterization of bile acids and steroid conjugates based on low-energy collision-induced dissociation. Steroids. 80:80-91, 2014

OB・OGの主な進路

大学教員、公務員、製薬メーカー研究員、薬剤師

担当教員より進学志望者へのメッセージ

当研究室では、薬学研究科の関連する研究室および各診療科と連携しながら、基礎研究から臨床研究まで様々な研究を展開しています。ぜひ一緒にチャレンジしてみませんか。

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