遺伝子導入研究

Experimental Immunology

基礎医学, 免疫学

リンパ球と免疫レセプターの視点から自己と非自己の認識機構および免疫記憶の維持機構を探るラボ

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

高井 俊行高井 俊行

高井 俊行教授

TAKAI, Toshiyuki Professor, Ph.D.

TEL:022-717-8501

E-Mail:toshiyuki.takai.b8*tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/expimmu/

この分野の研究テーマ

  • FcレセプターなどBリンパ球の制御レセプターによる自己寛容と免疫記憶の維持機構
  • SLEなどの自己免疫疾患における自己寛容の破綻機構

研究キーワード

免疫制御, Bリンパ球, 免疫寛容, 免疫記憶, レセプター

技術キーワード

遺伝子改変マウス, フローサイトメトリー, アレルギー・炎症解析, 試験管内分化誘導, 試験管内分子進化

分野の紹介

私たちはアレルギー、自己免疫疾患などの原因となる免疫の仕組みを分子細胞生物学的に研究しています。たとえば細胞表面上のセンサーのひとつである制御受容体タンパク、FcγRIIBやPirB(ヒトでLILRBと呼ばれる)の免疫制御機構を解析しており、この分野で世界のトップを走っています。PirBはMHCクラスI、つまり自己のマーカー分子を認識していることを解明しました。またB1細胞による自己抗体産生の制御にとりわけこのPirBが重要であることを解明しました。さらに最近ではこれが神経の軸索の伸長を阻害するタンパク因子群とも結合することが分かり、PirB/LILRBによる制御機構は単に免疫系にとどまらないことが示唆されました。意外にも神経系の新規リガンドタンパク群、およびLILRBの未知のリガンドタンパクがヒト免疫系にも発現していることが分かり、現在それらの同定を進めるとともに機能を調べています。また、制御受容体に対する結合活性を持つ、人工合成したリガンドタンパクをIn-Vitro Evolution 技術によって開発し、その免疫系への影響を研究しようとしています。さらに、臨床系研究室との共同研究により、自己免疫疾患の免疫細胞の特徴的な分化過程について、特に制御受容体を足がかりに解析を進めています。私たちは今後もFcγRIIBやPirB/LILRBなどの制御受容体を介した免疫制御機構の全容を解明し、この制御機構の利用による免疫病の克服に向けた研究を展開して行きます。

Figure 1 図1 FcγRIIBとSLAM遺伝子群は隣接
Figure 1 図1 FcγRIIBとSLAM遺伝子群は隣接
Figure 2 図2 FcγRIIB/SLAM129の自己抗体産生
Figure 2 図2 FcγRIIB/SLAM129の自己抗体産生

主な論文

  • Kanari Y, et al. Dichotomy in the FcγRIIB deficiency and autoimmune-prone SLAM haplotype clarifies the roles of the Fc receptor in development of autoantibodies and glomerulonephritis. BMC Immunol 2014, 15:47.
  • Mitsuhashi Y, et al. Regulation of plasmacytoid dendritic cell responses by PIR-B. Blood 120: 3256-9. 2012.
  • Matsushita H, et al. Differential but competitive binding of Nogo protein and class I major histocompatibility complex (MHCI) to the PIR-B ectodomain provides an inhibition of cells. J. Biol. Chem. 2011; 286(29):25739-47.
  • Arita K, et al. Transcriptional activation of the Pirb gene in B cells by PU.1 and Runx3. J. Immunol. 2011; 186(12): 7050-9.
  • Kubo T, et al. Augmented TLR9-induced Btk activation in PIR-B-deficient B-1 cells provokes excessive autoantibody production and autoimmunity. J. Exp. Med. 2009; 206: 1971-82.

OB・OGの主な進路

大学等教育研究機関 研究職、製薬関連企業 研究・開発職、化学・食品関連企業 研究・開発職、医療関係企業 開発職、医師、薬剤師、臨床検査技師、高等学校、短大等 講師

担当教員より進学志望者へのメッセージ

独自のテーマに基づいて実験を独自に組み立て、その答えに一喜一憂する、苦しくも愉しい研究生活の中で、しっかり成長し次のステップに進むことのできる環境を提供します。

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