災害感染症学

Infectious Disease

基礎医学

進化と治療の融合~進化の縮図であるウイルスに挑む~

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

児玉 栄一児玉 栄一

児玉 栄一教授

KODAMA, Eiichi N Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-8220

E-Mail:skb96*irides.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://irides.tohoku.ac.jp/organization/medicine/02.html

この分野の研究テーマ

  • 抗ウイルス剤の開発
  • 薬剤耐性機序の解析

研究キーワード

ウイルス, 創薬, 耐性, 変異, 進化学

技術キーワード

薬剤開発, ケミカルバイオロジー, 耐性誘導, バイオセーフティ

分野の紹介

生物としてウイルスを見てみると環境に応じて目まぐるしく適応している。いったんヒトに対する感染力を獲得したら、あるときはインフルエンザのような明確なアウトブレイクを起こしたり、またHIVのように静かにそして巧妙にその感染を拡大させたりする。一方でウイルスは環境の変化に対応するだけでなく、免疫からも逃避する必要がある。
これらの基盤をなすものがウイルスの易変異性である。絶えまない変異を起こすことで、これまで感染していない新しい宿主に適応し、さらに免疫逃避を起こす。このことは地球が誕生したのちに、生物が幾多の困難を乗り越えてきた歴史を短期間で再現しているようである。変異しない、または、変異しても環境に適応していないものはすぐに淘汰され、最も適したウイルス種だけが複製を繰り返してきた。
人類は、免疫に加えて、抗ウイルス剤という武器を近年手に入れたが、ウイルスは易変異性を利用し、抗ウイルス剤からも逃避することに成功している。当研究室では、この薬剤耐性における易変異性の解析、それを克服する薬剤開発を目指している。 特にRNAからDNAを作り出す逆転写酵素は、変異を解析するには最適である。これらの知見を応用した創薬研究を介して、新たなウイルス治療学、アウトブレイク制御学の確立を目指している。

Figure 1 リン酸化された逆転写酵素(RT)阻害剤EFdA の4’-ethynyl基がHIV-1 RT と構造学的障害を起こしている。Zhe Li Salie <i>et al. PNAS</i> 2016;113:9274-9279 から引用
Figure 1 リン酸化された逆転写酵素(RT)阻害剤EFdA の4’-ethynyl基がHIV-1 RT と構造学的障害を起こしている。Zhe Li Salie <i>et al. PNAS</i> 2016;113:9274-9279 から引用
Figure 2 HIV-1 感染MAGI 細胞をX-Gal で染色している。F Miyamoto <i>et al. AVCC</i> 2015; 24:77-82 から引用
Figure 2 HIV-1 感染MAGI 細胞をX-Gal で染色している。F Miyamoto <i>et al. AVCC</i> 2015; 24:77-82 から引用

主な論文

  • Salie Z. L. et al. Structuralbasis of HIV inhibition by translocation-defective RT inhibitor 4'-ethynyl-2-fluoro-2'-deoxyadenosine (EFdA). Proc Natl Acad Sci U.S.A., 113:9274-9, 2016.
  • Watanabe M. et al. A novel peptide derived from the fusion protein heptad repeat inhibits replication of subacute sclerosing panencephalitis virus in vitro and in vivo. PLoS ONE 11: e0162823, 2016.
  • Asai T.et al. Use of a biosynthetic intermediate to explore the chemical diversity of pseudo-natural fungal polyketides. Nat Chem7: 737-43, 2015.
  • Hatanaka Y. et al. Histone chaperone CAF-1 mediates repressive histone modifications to protect preimplantation mouse embryos from endogenous retrotransposons. Proc Natl Acad Sci U.S.A., 112:14641-6, 2015.
  • Miyamoto F. et al. Anti-HIV-1 activity determined by β-galactosidase activity in the multinuclear activation of an indicator assay is comparable with that by a conventional focus counting method. Antiviral Chem Chemother 24:77-82, 2015.

OB・OGの主な進路

大学教員、製薬企業研究者、行政職

担当教員より進学志望者へのメッセージ

私たちと一緒に新しいことをしてみませんか。

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