災害産婦人科学

Disaster Obstetrics and Gynecology

臨床医学, 公衆衛生学

災害ストレスと婦人科疾患について、疫学、臨床医学、基礎生物学の観点から多角的に科学する

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

伊藤 潔伊藤 潔

伊藤 潔教授

ITO, Kiyoshi Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-273-6284

E-Mail:ito*irides.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://dogtohoku.wix.com/gyne

この分野の研究テーマ

  • 震災時ストレスとその後の生活環境変化が婦人科疾患に及ぼす影響の解析
  • 災害ストレスによる婦人科疾患発症予測マーカーの確立

研究キーワード

婦人科疾患, 災害ストレス, がん検診, 子宮内膜癌, ストレスホルモン

技術キーワード

タンパク発現解析, 網羅的遺伝子発現解析, 培養細胞実験, 動物実験, アンケート調査

分野の紹介

災害産婦人科学分野では、災害が母子に及ぼす影響を多面的に分析しその対応の国際的な基準を確立するとともに、災害が婦人科特有の疾患に及ぼす影響の多面的かつ長期的な研究を目的としています。これまでに、ストレスの女性生殖器(特に子宮)への影響について病理学・分子生物学的手法および実験動物を用いた解析を行ってきました。その成果として、血液中のストレスホルモンが子宮において無害な形に代謝されるのに対し、癌ではこの無害化する仕組みが破綻している可能性を見いだしています。また、女性生殖器は女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンによってその機能が調節されています。女性ホルモンの作用に対してストレスホルモンが何らかの撹乱作用をもたらす事が想像されていますが、そのメカニズムについては明らかではありません。以上の課題について、疫学的に基礎生物学的に解明を進めています。当分野では、産婦人科学、病理学、内分泌学、分子生物学、免疫学、実験動物学などの様々な分野のエキスパートたちとともに「ホルモンと癌勉強会」を開催し、災害ストレスが女性の健康におよぼす影響を科学することで、被災地域、さらには広く社会へ還元し得る研究スタイルを目指しています。

Figure 1 災害ストレスと婦人科疾患の解明
Figure 1 災害ストレスと婦人科疾患の解明
Figure 2 コルチゾール受容体とS100Pの発現
Figure 2 コルチゾール受容体とS100Pの発現

主な論文

  • Tanaka S, et al. The role of 5α-reductase type 1 associated with intratumoral dihydrotestosterone concentrations in human endometrial carcinoma. Mol Cell Endocrinol. 2014 Dec 2;401C:56-64.
  • Sato N, Takagi K, Suzuki T, Miki Y, Tanaka S, Nagase S, Warita H, Fukudo S, Sato F, Sasano H, Ito K. Immunolocalization of corticotropin-releasing hormone (CRH) and its receptors (CRHR1 and CRHR2) in human endometrial carcinoma: CRHR1 as a potent prognostic factor. Int J Gynecol Cancer. 2014 Nov;24(9):1549-57.
  • Ito K. Miki Y.What is disaster obstetrics and gynecology? Igaku no Ayumi Vol.242 No.12 TOPICS, pp. 949-950, 2012 [Jpn]
  • Miki Y.Stress hormone and endometrial cancer: Cortisol signal as a targeted molecular therapy. Miyagi Cancer Society, KUROKAWA CANCER RESEARCH FOUNDATION. 2013 [Research Grant]
  • Miki Y. Journal of Steroid Biochemistry and Molecular Biology 2013 Excellence in Reviewing. 2014 [Award]

OB・OGの主な進路

担当教員より進学志望者へのメッセージ

研究を通して今後の災害医学の進歩、被災地の復興・再生にどのように貢献することができるのか?みなさんと共に考えていきたいと思います。

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