がん幹細胞学(宮城県立がんセンター)

Cancer Stem Cell Research (Miyagi Cancer Center)

基礎医学, 腫瘍学

がんの悪性化機構を探求し、がんの根源からの撲滅を目指す

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

玉井 恵一玉井 恵一

玉井 恵一教授

TAMAI, Keiichi Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-384-3151

E-Mail:tamaikeiichi*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

この分野の研究テーマ

  • 各種がん幹細胞の性質の解明と、がん幹細胞を標的とした治療法の開発
  • がんの浸潤・転移を促進する因子の解明とそれを標的とした治療法の開発

研究キーワード

がん幹細胞, 癌進展, バイオマーカー

技術キーワード

細胞分離, 細胞培養, 遺伝子操作, 動物実験, 病理解析

分野の紹介

近年の研究から、がんの転移や抗がん剤耐性はがん幹細胞といわれるがん細胞の中でもごくわずか(数%程度)の細胞によってもたらされていることが示唆されています。また、がん幹細胞として選別される細胞は上皮-間葉形質転換: EMTが誘導されている状態にあることが示されていることから、がん幹細胞並びにEMT化癌細胞は有望な癌治療の標的と考えられます。がん細胞は酸素が充分に存在する環境下でも解糖系によってエネルギーを得ることがWarbrug効果として知られています。しかし、ごく最近の研究では、がん幹細胞は通常のがん細胞と異なり、解糖系ではなくTCA回路を用いた代謝を好むことも示唆されています。当研究室では、このがんの根源ともいえるがん幹細胞の性質が がんの悪性度を増強することに着目し、EMT誘導分子や代謝関連分子と がんの悪性化との関連についての研究を行っています。
当センターTissue bankには臨床各科の協力により、各種のがん検体が2,000検体以上、研究に使用できる状態で保管されております。基礎研究の結果を即座に臨床検体で確認することができます。私たちは、各種がんとその正常部における様々な分子の発現差を解析し、臨床データと比較することによってがんの悪性化に関与する分子を同定することを試みています。
豊富な検体と臨床データを融合させることが可能であり、様々なニーズに合わせた研究が行えることが当研究室の特徴です。

Figure 1 がん幹細胞の特性
Figure 1 がん幹細胞の特性
Figure 2 HOTAIRの胃癌細胞悪性化への関与
Figure 2 HOTAIRの胃癌細胞悪性化への関与

主な論文

  • H. Katayama, K. Tamai*, et al. Long non-coding RNA HOTAIR promotes cell migration by upregulating insulin growth factor-binding protein 2 in renal cell carcinoma, Sci Rep (7) 12016, 2017
  • Y. Fujisaka, T. Iwata, K. Tamai*, et al. Long non-coding RNA HOTAIR up-regulates chemokine (C-C motif) ligand 2 and promotes proliferation of macrophages and myeloid-derived suppressor cells in hepatocellular carcinoma cell lines, Oncology Letters (in press)
  • M. Mochizuki, K. Tamai*, et al. CD271 regulates the proliferation and motility of hypopharyngeal cancer cells, Sci Rep (6) 30707, 2016
  • K. Tamai*, et al. Suppressive expression of CD274 increases tumorigenesis and cancer stem cell phenotypes in cholangiocarcinoma, Cancer Sci (105) 667-674, 2014

OB・OGの主な進路

国立大学法人

担当教員より進学志望者へのメッセージ

仙台から少し離れたところにある小さな研究室です。静かな環境で研究に集中できます。

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