東北大学大学院医学系研究科 大学院教育改革支援プログラム

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大学院生の声

国内学会参加報告
工藤 博典

この度、大学院教育改革支援プログラムより助成を頂き、第45回日本移植学会(9/16〜18、東京)へ参加致しました。

私は初めて参加しましたが、参加者は1000名を超え、予想以上に大きな会でした。ウエルカムパーティーや意見交換会も盛大でしたが、そこで心に残ったのは、挨拶した先生方が言われていた「今回の臓器移植法改正は奇跡であった!」という一言です。「あの時点で可決されなければ、衆議院選挙のため一旦廃案。政権交代したら、政治が安定してから、、、云々で、次はいつ議論されるか分からない。本当にラストチャンスだった!!」という喜びと安堵の声でした。と同時に、これは単にスタートであることも強調されました。これまでを法改正の10年とするならば、これからが脳死移植を実際に充実させていく10年といえるでしょう。私も移植に携わる一人として、重大な責務を感じました。

私自身は3日目に「肝障害合併小腸不全小児例の治療経験と移植適応の検討」という口演発表を致しました。内容は、国内ではまだ1例のみの肝小腸移植が実施できる環境づくりを!といったものです。聴衆は少なかったですが、フロアの誰かには届いたと信じております。

本邦の移植の中心といえる学会に参加でき、うれしく思います。このような機会を頂いた本プログラムに大変感謝しております。

海外学会参加報告 工藤 博典