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大学院特集2016 公衆衛生学専攻

2016.5
公衆衛生学分野(M2)
村上 綾さん

Q.東北大学の大学院を選んだ理由を教えてください。

災害医療の研究を行うにあたり、災害医学分野が入っている研究所が全国の中で東北大学にだけあったからです。また、災害医療を深く学ぶにあたり、災害に関わる他部門(工学、通信、教育など)に関する知識も大変重要だと考え、東北大学の災害科学国際研究所は、災害に関する多分野の研究がなされており、知識の習得や研究するのに最適な環境であると感じたためです。

Q.どんな研究をしていますか?

転専攻した公衆衛生学分野では、震災後の被災者健康調査のデータを用いて、被災者の居住場所と飲酒による健康影響との関連について研究をしています。阪神淡路大震災では仮設住宅に住む被災者の飲酒問題やそれを原因とする孤独死が多く起こり、そのことから東日本大震災後の影響を明らかにし、今後の対策づくりに活かすことが重要と考えました。災害医療分野では、避難所での医療チームの診療記録を解析し、被災者の健康状態や医療ニーズを明らかにする研究をしています。

Q.研究室での一日の生活はどのようなものですか?

朝6時半〜9時半まで、大学病院の血液免疫科で看護師として採血や投薬等の仕事をしています。午後から教授の紹介で開業医のクリニックで勤務する日もあります。1年目で単位は取得したため、それ以外の時間は、基本午前中は災害医療分野、午後から公衆衛生学分野に行き研究に取り組んでいます。現在は修士論文の作成中で、火曜日夕方からは公衆衛生学分野の抄読会に参加しています。

Q.受験を考えている方へのメッセージをお願いします。

医学系研究科、また、公衆衛生学専攻の学生のバックグラウンドはかなり多様です。そのため、取り組んでいる研究課題や卒業後の進路も様々です。東北大学大学院にはその多様な研究をサポートできる先生が揃っていますし、研究環境も非常に良いと感じています。受験に悩んだら一度気になる先生と話をしてみてください。それだけでも何か今後のヒントを得られるかもしれません。

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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