研究推進・研究倫理ゼミ

伝わるプレゼンテーションとそのエチケット

2015.6.23 平成27年度第1回研究推進・研究倫理ゼミ

創生応用医学研究センター長、発生発達神経科学分野 教授 大隅 典子 先生

Professor Osumi presented “How to make a good presentation”.

今回の講師である大隅先生は、様々な役職を担いながらも、年間50件以上の講演や発表を行っているそうです。本講演「伝わるプレゼンテーションとそのエチケット」は、毎年人気を博している講演で、今回も100名以上の聴衆が集まりました。

Make logical composition of a presentation first.

初めに、聴衆の違いということで文系の人と理系の人の違い、そしてプレゼンテーションに必要な論理構成についてお話しいただきました。大切なのは、最初からPowerPoint (PTT)やKeynoteを使うのではなく、まずはホワイトボードやノートに全体の論理構成を書いてみるということでした。その際に、自分の最も話したいところがダイヤモンド型の真ん中となるように、つまりもっとも多く話せるように構成するということでした。確かに、今回の講演もPPTやKeynoteによるスライドの作り方を詳細に説明していただく、ダイヤモンド型の構成になっていました。

教授 大隅典子

Keys for visual presentation

そのスライドの作り方については、大まかに以下の点についてご説明いただきました。

  • シンプルなデザインとレイアウト Simple design and layout
  • タイトルはそのスライドの結論 Title is conclusion
  • 数字よりグラフ Graphs rather than numbers
  • テキストは左寄せ Left-align text
  • 余白の美 Beauty of a blank space
  • フォントの大きさ、種類 Font size and type
  • 背景の色、Universal design Slide color and Universal design
  • 図表の引用時の注意点 Reference and quote manners

先生は実際に、シンプルなデザインの矢印の図と立体的な矢印の図、左寄せの箇条書きテキストと中央寄せのもの、様々な大きさのフォントや様々な種類のフォントなど例示しながら説明してくださいました。視覚的な例示と、選択の根拠の説明により何度もうなずいてしまいました。特に、論文では正確な数値が必要とされるが、プレゼンテーションでは視覚的に訴える図表が良いことなど、日ごろの感じていた迷いが一掃されたように感じました。また、Universal designという色彩感覚異常がある聴衆を考慮する視点を得ることができました。

Keys for a good performance to message your audience

最後に、これらのスライドを使って聴衆に向かって発表する時の注意点についてお話しいただきました。女性の方は低めのトーンで話すこと、話すスピードや抑揚、間の重要性など、聴衆に伝えるという態度で考えて話すことが大切だと教えていただきました。発表時の態度についての注意点としては、メガネを触ったり手が動いてしまうといった人の癖は聴衆の注目を集めてしまうので、伝えたいことに集中してもらえないということでした。これには、今までの自分の発表時の態度を振り返えさせられました。また、これは裏返せば、伝えたいときには身振り手振りが効果的ということにもつながり、納得させられました。そして、ポジティブな気持ちで本番に臨むため、いくつもの講演をこなしてきた先生であってもリハーサルをする、というお話には驚きました。しかし、緊張する本番で、先生がお話ししてくださったような聴衆に伝えるためのパフォーマンスをするにはリハーサルが重要であると改めて納得させられました。

教授 大隅 典子

Professor Osumi performed all those keys of presentation.

先生のお話には終始ひきつけられ、あっという間に講演が終了してしまったように感じました。講演を終えてみると、先生の“ヴィジュアル系”のスライドだけでなく、声のトーンや視線、身振りやポインターの動かし方、ユーモアや聴衆へのフレンドリーな態度など、いったいどれだけ計算されつくされたパフォーマンスだったのだろうと深く考えさせられました。先生は、今回お話ししてくださった内容を、この講演の中で体現していたからこそ、こんなにもひきつけられたのだと気づき感動し講演を終えました。

文責:ウィメンズヘルス看護学分野 大学院生 武石 陽子
撮影:耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 大学院生 小澤 大樹

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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