研究推進・研究倫理ゼミ

伝わるプレゼンテーションとそのエチケット

2016.9.1 平成28年第4回研究推進・研究倫理ゼミ

東北大学大学院医学系研究科 発生発達神経科学分野教授 大隅 典子 先生

毎年恒例!大隅教授のプレゼン講座

今回のゼミの講師は学内外で要職を歴任され、本学を代表する研究者である大隅典子教授でした。大隅先生は第一線でご活躍される脳神経科学者として有名ですが、本講義は何と研究内容ではなくプレゼンテーションの技術に関するご指導をいただくという非常に贅沢な毎年恒例のゼミです。ここでは百戦錬磨の大隅先生から頂戴した「伝わるプレゼンテーションのために」と題したご講義の内容をご紹介させていただきます。

大隅 典子 先生

大隅流!脳科学スライド作成術

次世代シークエンサーの開発により、遺伝子解析技術は大きな進歩を遂げており、がん・喘息・アトピー・アレルギー・高血圧・動脈硬化・糖尿病などの病気は遺伝的要因が関与していることが明らかになってきています。このような技術進歩により、個人に適切な診療(パーソナルゲノム医療)が可能になると考えられているとのことでした。

例えば、視覚的処理の負荷を軽減するために図形の余計な装飾は省くこと。聴衆がコンテンツをどの順番に見ればいいのかを明確に示すためにグリッド配置を意識し縦横をそろえ、話す順番と合わせて配置すること。生物学的に人間の目は横に動きやすいため比較したいものは横に並べること。目の動かし方が一定になるようにテキストは左揃えが原則で出来れば 1 行に収めること。Tab キーを活用しテキストに階層性を持たせること。その際マジックナンバー 7 に基づきテキストラインは同じ階層で 5~7 列までに留めワーキングメモリーに負荷をかけすぎないこと。これらのポイントは全て「分かりやすい = 脳に負荷がかからない」という大隅先生独自の脳科学的な解釈に基づくもので、非常に説得力がありました。

講義の様子

プレゼンは 愛と誇りを 大切に

最後に、プレゼンは伝えたい中身が大切で、自身の研究の立ち位置を理解し、科学に対する愛と誇りをもってプレゼンすることが重要であると総括いただきました。

質疑応答では、Tips や心構えなどに関して数多くの質問が挙がり、最後に大隅先生から「アポイントを取ってもらえればいつでも個別に指導しますよ、大切な大学院生ですから」と愛の溢れる大変ありがたいお言葉をいただき、聴講した学生から大きな拍手が送られました。

講義の様子

応用脳科学研究分野 大学院生 榊 浩平
機能薬理学分野 大学院生 飯田 智光

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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