学際領域ゼミ

「生活習慣病の解明―遺伝子からエピゲノムへ」

2017.7.28 平成29年度第6回学際領域ゼミ

東北大学 メディカル・メガバンク機構 ゲノム解析部門  准教授
元池 育子 先生

本ゼミの講師は、メディカル・メガバンク機構・ゲノム解析部門の元池育子先生です。元池先生には「センシングデータを用いた心身状態の把握に向けた試み」というテーマでご講演頂きました。

中林 孝和先生

元池 育子先生

心身状態の把握

精神疾患や生活習慣病の発症は、QOL(生活の質)の低下が原因の一つとして挙げられます。QOLを向上させるためには、自分の心身状態を「負荷なく把握して改善する」ことが重要だそうです。心身状態の把握は、主にBiochemical sensing date(血液や尿など)、Descriptive sensing date(ストレスや疲れなど)そしてPhysical sensing date(活動量や睡眠など)といったように大きく3つに分類されるデータを解析することで行われています。また近年デバイスの開発が進み、データ収集の簡易化が進んでいますが、デバイスの開発には東北大学が大きく貢献しているそうです。

COI(Center of Innovation)東北研究開発プロジェクト

しかしながら、収集したデータの信頼性や解析の正確性といった面ではまだまだ多くの問題を抱えているそうです。この問題を解決するために、「COI東北研究開発プロジェクト」というプロジェクトが、東北において進められています。このプロジェクトは、新たなデバイスの開発と実用化への検討に加え、収集したデータをより詳細に解析する技術の開発(個々に適応するため)を行っています。

講義の様子

講義の様子

終わりに

データの収集・解析技術は、プロジェクトにより更なる発展が見込まれます。したがって次に、自分の心身状態をどのように改善するかが問題となってきます。改善策まで見出すことで、現在も増え続けている精神疾患や生活習慣病罹患者の減少に繋がると考えられ、今後の新しい展開への期待を感じました。


文責:機能薬理学分野 松澤 拓郎

撮影:病理診断学分野 ゲスティニ フジア

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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