学際領域ゼミ

医療・医学研究に関する基本ルールと法の考え方

2012.09.10 平成24年度第4回学際領域ゼミ

情報科学研究科 応用情報科学専攻 東北大学大学院法学研究科 法政理論研究専攻 准教授
米村 滋人 先生

講義風景1

米村先生は、東大医学部在籍中に司法試験に合格されるという、経歴をお持ちです。現在は、法学(民法)の研究者として、大学で教鞭を執っていらっしゃいます。
その一方で、循環器内科医として臨床業務も続けておられます。

平成24年度学際領域ゼミ講義風景2

「医学」と「法学」の二つの世界を熟知する先生ですので、お話がとても具体的でわかりやすく、法学の基本的な考え方が、よく理解できました。

ご講演のテーマは、大きく3つありました。

  • ①「医療」と「法」のかかわり
  • ②「法」とはなにか
  • ③医療・医学研究の「ルール」

講義では、先生が一方的にお話になるのでなく、会場に質問を投げかけられ、それに聴衆が答えていきます。先生と一緒に議論を深めていくという、双方向のスタイルでした。

先生からは、臨床業務や研究を行うなかでの、法に関する具体的な問題提起がいくつも出され、医学研究を行うものとして非常に考えさせられました。

平成24年度学際領域ゼミ講義風景3

特に私が強く同感したのは、「医療に関する法」についてのご指摘です。

先生によれば、「医療に関する法」は、法律家と医療専門家が、もっと緊密に意思疎通をして作り上げていくべきであり、そのためには、学会などの専門集団がそ の中心となるべき、とのことでした。医学と法学の両方をご専攻されている先生のお話には、とても説得力があり、強く印象に残っています。
その他にも、たくさんの貴重なお話をお伺いいたしましたが、そのなかでも、日常臨床を行う上での注意点として「患者の同意があっても医師法上の義務は解除されない」というご指摘や、インフォームド・コンセントやガイドラインの位置づけ(行政ガイドラインに法的効力はないこと)、さらに、バイオバンクによる ヒト試料の利用と個人情報保護の問題点など、いずれも私たちのふだんの研究生活では、なかなか知り得ない情報で、とても刺激になりました。

ふだんの研究にも、新しい視点や発見がもてることを痛感した、ゼミでした。

平成24年度第4回学際領域ゼミ講義風景4

耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 大学院生 鈴木 淳

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