研究推進・研究倫理ゼミ

遺伝カウンセリングのアウトカムは何か

2012.10.18 平成24年度第4回研究推進・研究倫理ゼミ

お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科 川目 裕 先生

研究倫理ゼミの様子

川目裕先生は、お茶の水女子大学大学院で遺伝カウンセラーの教育に携わっておられます。

研究倫理ゼミの様子

ご講演では、大きく2つの点をお話いただきました。

  • ①「遺伝カウンセリング」とは何か
  • ②症例検討~「出生前診断」~

「遺伝カウンセリング」とは、疾患の遺伝的要因がもたらす医学的、心理的、家族的影響に対して、人々がそれを理解し適応するのを助けるプロセス、とのことです。
したがって、情報提供をするだけではなく、患者・被験者等が「自律的に選択」していけるような心理的社会的支援が重要、というお話でした。

実際に、昨今話題になっている「出生前診断」を例に、ご説明いただきました。

研究倫理ゼミの様子

この検査法には、母体・胎児に無侵襲な妊娠10週から検査可能であることや、感度・特異度がともに90%以上である、というメリットがあります。しかし、ダウン症のハイリスクグループ(高齢・既往・超音波所見)は陽性的中率が高いものの、ローリスクグループでは陽性的中率が低下するそうです。報道で取り上げられている『精度99%以上』という数値を鵜呑みにする危険性を感じました。

そして、検査希望者が検査内容を正しく、多角的に理解したうえで実施できるような土壌作りの大切さを痛感しました。

会場は、大学院生に限らず教員やコメディカルの方々まで参加するほどの盛況ぶり。
質疑応答では、参加者から活発なディスカッションが繰り広げられ、改めて今回のテーマに対する関心の高さが窺われました。

画像診断学分野 大学院生 髙根侑美

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