研究推進・研究倫理ゼミ

日本における臓器移植の現状について

2013.09.04 平成25年度第2回研究推進・研究倫理ゼミ

日本臓器移植ネットワーク 渡辺 勇 先生

日本臓器移植ネットワーク・チーフコーディネーターの渡辺勇先生をお招きし、「日本における臓器移植の現状について」と題してご講演いただきました。

法的脳死判定から、臓器提供を希望されたドナーのご家族へのケア、そして臓器提供を希望するレシピエントの方に臓器が届けられるまでの流れを、ビデオも用いながら分かりやすく解説いただき、その後、日本における臓器提供の歴史やそれらを取り巻く状況、問題点などについて経験を交えながらお話頂きました。 「臓器移植」という言葉を耳にしてはいても、何をもって脳死と判断されるのか、臓器提供を受ける側はどのように選択されるのか、など知らないことが多くあり、非常に為になる内容でした。

講義

臓器移植においては、ドナー側の「臓器を提供する権利・しない権利」、またレシピエント側の「臓器の提供を受ける権利・受けない権利」は自分で選択でき、どちらを選択しても等しく尊重されます。
脳死あるいは心停止という状況は、身近にも起こりうることです。その時に明確な意思表示ができるよう日頃から考えておくこと、また、家族とも十分話し合いをしておくことが大切だと改めて感じました。

質疑

平成9年にいわゆる臓器移植法が成立して20年弱が経ちますが、諸外国と比較して日本の臓器移植の件数は非常に少なく、まだ十分とはいえない状況にあります。
司会を務められた、てんかん学分野・中里信和教授のお話の中では、日本とアメリカにおける臓器移植あるいは臓器提供に対する考え方の違い、また臓器移植に関する法律と生命倫理との間の隔たりについて触れられていました。

医学に携わる私たちにとっても、大いに啓発されるゼミとなりました。

遠景

文責:精神・神経生物学分野 大学院生 榊原 泰史
撮影:生物化学分野 大学院生 佐藤 好宏

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