米国短期留学インタビュー(3/3)

留学で付いた力を将来につなげる

留学を経験されて実力が付いたと感じられますか。

高橋:サイエンスの部分で力が付いたと思うのは、考え方の部分ですね。どうやって新しいことを次々証明していくかという力です。語学についてはヒアリングの力はかなり高まった実感がありますが、スピーキングはまだ反射的に出てこない表現があるので、もう少し時間をかけないと無理かなと思いました。
また、研究する際のスケジュールの立て方も勉強になりました。結構な量の実験を繰り返したのですが、効率的にやるために、しっかり計画を立てて、「午前中にここまでやる」とか、「今週中にここまでやる」ということを常に意識する習慣が付きました。周りの先生たちもすごい量の実験をこなして努力されていたので、そういう環境で臆することなく研究できたのは、とてもいい経験になりました。

高橋さんは将来的に、医師になりたいのですか。それとも、研究者になりたいのですか。

高橋:どちらかだけというよりは、できればどっちもやりたいと考えています。研究も楽しいのですが、せっかく医学部に来て他では取れない医師免許が得られるという事もあり、また臨床で患者さんと接するのもとてもやりがいを感じます。臨床で患者さんを診て、そこで見つけた問題を研究で明らかにするという、そういうことが出来ればいいなと思っています。

医師になるにしても研究者になるにしても、舞台は日本に限らず世界でもいいわけですよね。そういう意識は留学で変わりましたか。

高橋:留学するまでは、アメリカの研究者や研究環境は飛びぬけてすごいと思っていたのです。でも実際に行ってみると、自分が活動する場として日本でもアメリカでもどちらでもいいということが分かりました。アメリカの研究者が遥かにすごいわけではないし、日本にも世界的な研究者はいます。最先端の研究をしたいのなら、絶対アメリカにいかなければ行けないという意識はなくなりました。

医師として活動したいとすると、日本以外の国でも医師免許を取らなければいけませんね。

高橋:そうですね。ただ、日本の学位は世界でもしっかり評価されているので、アメリカだったらアメリカの医師国家試験を受けて合格し、数年間の臨床研修をすれば医師免許を取って医療行為を行えます。医学部に入りなおさなければいけないというわけではないので、勉強さえしっかりすれば世界どこに行っても診察できるようになると思います。

もう一回留学できるとしたら、もっとこういうことを学びたいという領域はありますか。

高橋:もし留学できるとしたら、次は臨床の勉強のために行きたいと思います。アメリカは医師やコメディカルの人の分業が徹底されていて、チーム医療についての取り組みが進んでいます。そういった取り組みを学べる機会があれば、今後チャレンジしたいと思います。

最後に、現在留学をすることを検討している人たちにアドバイスがあれば教えてください。

高橋:東北大学は他の大学と比べて海外に憧れる学生が多い気がします。実際、留学に前向きな人は私の知り合いだけでも数人います。ただ、私の経験から言えるのは、学部生のうちに留学すると得られるメリットが大きいという事です。学部生というのは派遣元や留学先から良い意味で期待されていません。いろいろなことを知らなくて当然で、反対に沢山知識があれば驚かれます。そういった対応をしてもらえることもあり学部生のうちに一回留学を経験しておくのも悪くはないのではないかと思います。

本日は貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

高橋陽子

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