東北大学艮陵同窓会

会長挨拶

東北大学艮陵同窓会
会長 五十嵐 和彦

艮陵同窓会会員の皆様には、日頃より本会ならびに母校の発展のためにご尽力を頂き、厚く御礼を申し上げます。下瀬川前会長の後をうけ2017年4月より艮陵同窓会会長を拝命し、一年の行事を経験させて頂きました。本同窓会も時代にあわせた改革が必要と思われますので、皆様と意見交換をさせて頂きながら改革に取り組んで参りたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

会員の皆様のご協力により、同窓会活動も活発に進められており、去る5月26日には平成30年度総会を平成5年卒業の皆様を幹事学年として盛大に終えることができました。特別講演では医師で落語家の立川らく朝師匠から「笑って健康、笑って長生き」と題して、笑って健康の講演と睡眠時無呼吸を題材にした健康落語で皆さんと笑いながら社会と医療の問題、医学啓蒙の問題に関して考える良い機会となりました。

さて、2017年6月、東北大学は里見進前総長のリーダーシップのもと、東京大学、京都大学とともに指定国立大学となりました。さらに2018年には東京工業大学と名古屋大学が追加指定されました。指定国立大学は、国立大学法人法の改正により始まった国立大学の機能分化の流れに位置づけることができます。各指定国立大学は、世界最高水準の教育研究活動を展開しさらなるレベルアップを実現し、社会変革につながるイノベーション創出を図るという大役を担うこととなります。東北大学をはじめとする研究中心大学が社会に対して担う役割が、旧帝国大学以来はじめて法律によって定義されたと言えます。

指定国立大学として、東北大学は材料科学、スピントロニクス、災害科学、そして未来型医療という4領域に特に力を入れております。医学系研究科は災害医学の領域で災害科学に貢献するとともに、大学病院、東北メディカル・メガバンク機構、歯学研究科、加齢医学研究所等と連携して未来型医療につながる研究と開発に注力していくことになります。特に、遺伝子多型や変異、体細胞突然変異といったヒトゲノムの多様性を中心に、様々な生体情報と生活情報を組み合わせ、診断や治療、そして予防に応用する研究を進めて行く計画です。このような研究により、新しい治療標的分子を同定し治療戦略を開発することや、診断に活用できるマーカー分子の同定と実用化を目指します。未来型医療開発を正しく理解し実践する臨床医の育成、モラル、倫理観のさらなる涵養にも取り組んで参ります。また、この新しい挑戦には、情報科学の素養を身につけた医師や看護師、遺伝カウンセラーといった新しい人材を育成していくことも重要となりますので、部局横断的な大学院教育プログラムの構想も進めています。さらに研究面での部局間の連携を一層強化するために、新しい学内組織として「未来型医療創成センター」を立ち上げました。

艮陵同窓会の前身である艮陵学友会が発足したのは1916年(大正6年)であり、そこから数えて101年目に、指定国立大学の医学部として、本医学部は新しい一歩を歩み始めました。引き続き本医学部および研究科がそのシンボル北斗七星のごとく世界の医学界に方向を指し示していくためには、艮陵同窓会もさらなる機能強化を目指すことが必要と思われます。医学拠点として東北大学が世界からより大きな期待を集めるという皆様の夢を実現するためには、東北大で進められる研究教育診療の成果、そして同窓の皆様が各所で成し遂げられる成果をいち早く共有することがこれまでになく重要となります。医療の中だけではなく、産業界や官庁、自治体との連携も、同窓生のつながりを活用させて頂き、さらに強化する必要があります。「強い医学部は強い同窓会により支えられる」、同窓会組織の意義が、一層高まっている時代なのです。

艮陵同窓会の会員の皆様が、様々な場で社会をリードされていくことを願い、そして、東北大医学系研究科および医学部を引き続きご支援頂きますことをお願い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。

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