2015年11月11日

卵胞液成分によるDNA損傷誘導メカニズムの解明 ‐卵巣がん発生にトランスフェリンが関わる可能性を発見‐

卵巣がんは、日本では年間9,000人程度が罹患します(2011年全国推計値)。卵巣がんは、その由来によって上皮性・間質性、性索間質性、胚細胞の由来と分類されます。上皮性・間質性がんの一つである悪性卵巣漿液性腺がんは卵管から発生すると考えられており、卵管上皮が卵胞液へさらされることが発がんに関わっている可能性が示唆されています。

 東北大学大学院医学系研究科の八重樫 伸生(やえがし のぶお)教授、豊島 将文(とよしま まさふみ)助教らのグループは、卵胞液に含まれる鉄イオン輸送タンパク質トランスフェリンが卵管上皮細胞でのDNA損傷に関与することを発見しました。この研究成果は、生体活動の維持に必須のタンパク質であるトランスフェリンがDNA損傷を引き起こすことを証明した重要な報告であり、いまだ不明な点が多い卵巣がん発癌機構の解明に寄与することが期待されます。

 この研究成果は、2015年11月9日のOncogene誌に掲載されました。

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