2017年8月21日

抗酸化力と緑内障重症度との関係を解明

 東北大学大学院医学系研究科 眼科学分野の中澤 徹(なかざわ とおる)教授、檜森 紀子(ひもり のりこ)助教、浅野 良視(あさの よしみ)医師らのグループは、緑内障患者における全身の抗酸化力と緑内障重症度の関係を明らかにしました。

 緑内障は日本人の中途失明原因第一位の疾患です。現在唯一エビデンスのある治療法は眼圧下降療法(薬物、レーザー、観血手術)ですが、日本の緑内障患者の多くは眼圧が正常範囲である正常眼圧緑内障であり、眼圧以外の因子が発症に関わっている可能性があります。酸化ストレスは生体内で発生した活性酸素が自身の持つ抗酸化力を上回ると、タンパク質、脂質、核酸などを障害し、細胞機能低下を引き起こす原因になります。近年、緑内障の発症・進行に酸化ストレスが関与する可能性が我々の以前の報告を含め、注目されています。本研究では、65歳以下の男性において抗酸化力が低いと緑内障が重症化しやすいことが明らかになりました。本研究によって、活性酸素を消去する抗酸化力と緑内障重症度との関係が明らかになったことから、抗酸化治療が緑内障治療の一助となることが期待されます。

 本研究成果は、2017年8月14日午前10時(英国時間、日本時間8月14日午後6時)Scientific Reportsに掲載されました。

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