活動内容

第25回東北大学脳科学グローバルCOE若手フォーラム

2010年5月28日(金)東北大学星稜キャンパス(医学部)にて、第25回東北大脳科学グローバルCOE若手フォーラムが開催されました。

図1

 今回は、前半はキャリアパスセミナーを、後半はグループワークを行いました。
 キャリアパスセミナーは、大学院を修了して博士号を取得した後に大学や公的研究機関いわゆるアカデミック分野の研究職への就職を考えている学生に向けて企画しました。今回は本GCOE所属の吉崎嘉一博士(大隅研)・大林典彦博士(福田研)・笠原好之博士(曽良研)に講演をしていただきました(図1)。キャリアパス講演は初めての企画ではありましたが、多くの人に関心を頂き会場もほぼ満席に近い状態でした。


 講演では自分がこれまでどのような経歴を歩んできたのか?(学歴、身につけたスキル、研究成果など)、また実際に研究職のポストに着任するに至るまでの経験から得られた今後キャリアを積み重ねる上で必要だと考えていることについて10分程度話をして頂きました。それぞれの経験を交えてのキャリアパスについての講演は多くの部分で教訓になり、またアカデミック分野の現状を把握する上で役立ったのではないかと感じました。

 
 本講演を通じて、特に競争の厳しいアカデミック分野の研究職への就職を希望する場合に必要なキャリアメイク戦略について意識してもらえたのではないかと思います。まず目標を持つ事、それがキャリアを進めるにあたり重要であることが3人の講演者の話から伺えました。またその目標を達成するために必要なこと、例えば研究職への就職を希望する場合には論文などの研究業績、国内学会および国際学会における会場での積極的なアピール、メールの文章の書き方など様々な要素があることが講演で語られておりました。
 
 今回のようなキャリアパスに関するイベントを今後、当GCOE若手グループでは積極的に取り組む予定であり様々な企画を模索中です。また様々なスキルの向上に関して当GCOE若手グループでどのようにして取り組むべきか今後合わせて議論していきたいと考えています。


図2

 後半のグループワークでは、3〜4人のグループに分かれて、自己紹介を兼ねた研究紹介を行っていただきました(図2)。まだ年度が始まって間もなくであるため本GCOEに新しく加わった方々と旧来のメンバーの方々との人的交流に加え、少人数で互いの研究を紹介することによって気軽に異分野への理解を深めることができる場として本企画を試みました。グループ分けは、ポスドクや年長者の方を仕切り役として各グループに1人ずつ配置し、それ以外の方は出席簿からランダムに選んでグループ分けさせていただきました。研究紹介には紙やホワイトボードを使って行っていたグループもあり、各グループとも闊達な質問や議論が交わされていました。当初30分経過したら、メンバーをシャッフルしてもう30分行う予定でしたが、どのグループも盛り上げっていたためシャッフルはせず、そのまま研究紹介を続けていただきましたが、グループワークで予定していた1時間はあっという間に過ぎてしまいました。本企画は初めての試みでしたが、非常に楽しく有意義なものになったと思います。


 キャリアパスセミナーもグループワークも、かなり幅広い情報交換をすることができ、これも様々な分野が参加する本GCOEならではだと思いました。これらからも分野の多様性を活かせるような企画を行きたいと考えています。

(文責:生命科学研究科 飯島敏夫研究室・石井 宏憲、福田光則研究室・森 靖典)

Copyright © Tohoku Univ. All Rights Reserved.