活動内容

第33回東北大学脳科学グローバルCOE若手フォーラム

震災後の影響により、今年度初めての若手フォーラムとなりました。前半は脳科学グローバルCOE・脳科学若手の会 東北部会・アカデミア版キャリアパスセミナーの紹介、学振申請書の書き方を、後半は新入生、修士学生、初めて当フォーラムに参加する方々を対象にワークグループを行いました。

 新年度を迎え、改めて脳科学グローバルCOEの紹介を行いました(図a)。脳科学若手の会に関しては、東北部会全国に支部を持つ脳科学若手の会の東北拠点として「脳科学若手の会東北部会」が新たに発足しました。今年度で東北大学脳科学GCOEは終了を迎えますが、これまで培われてきた若手の繋がりやノウハウは東北部会に継承されます。その一環として、来月からの若手フォーラムをGCOE若手と東北部会との共催という形で行います。また今後、若手親睦会や勉強会、合宿などのイベントも開催されます。会の詳細や入会方法などは脳科学若手の会HP(http://brainsci.jp/)をご覧下さい(図b)。
 

図a
図b





 
 アカデミア版キャリアパスセミナーについては、昨年度末に開催したコアメンバー会議での次年度計画案を受けて、今年度の実施計画についての話し合いを行いました。残念なことに今年度の開催についての意見はなく、今年度の実施は中止することになりました(図c)。

図c









 
 
 学振申請書の書き方は、東北大学の若手研究者が研究に専念できる機会を増やすために大学院博士課程在学者及び大学院博士課程修了者等に向けて企画しました。今回は、本学生命科学研究科 脳機能解析分野の浅野豪文氏(学振PD)、酒井誠一郎氏(学振DC2)に講演して頂きました。講演では、浅野氏は作成時の留意点を中心に(図d)、酒井氏は失敗例と成功例を交えて話していただきました(図e)。申請書の書き方・面接の様子だけではなく、もし研究室内にknow-howがなければ、GCOEのような機会を活用してはどうかと語られておりました。

図d
図e








 
 若手フォーラム後半は、我々若手研究者同士の横の繋がりをさらに強化するという目的でグループワークを開催しました。学年、身分に関わらずランダムで6〜8人ずつの小グループに分かれ、「研究を始めた動機」や「研究における最も楽しい瞬間」などについてディスカッションしました。我々の研究分野は「脳」という共通のものですが、研究手法、部位などは全く違い非常に新鮮でした。同時に、研究の楽しさや熱い気持ち!は共通であることを肌で感じ、とても良い時間を共有することができました。

 学振申請書の書き方は、タイムリーな話題で参考になったという声を聞きました。また、グループワークでは、新入生や修士学生にも多数参加して頂きました。自身の研究室に留まらず、異分野に目を向けることで新たな視野を広げる機会になったのではないかと思います。今後益々このような機会が増え、他の分野と連携し、異分野研究の機会も増やして行けたらと思います。

(文責:医学系研究科 高次機能障害学分野・槝之浦 智仁)

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