活動内容

第35回東北大学脳科学グローバルCOE若手フォーラム

2011年7月22日(金)、東北大学星陵キャンパスにおいて、前回に引き続き脳科学若手の会東北部会との共催で、第35回脳科学GCOE若手フォーラムが開催されました。このように、GCOEの枠に捉われない活動を展開することで、研究者間の幅広い交流が促進されるものと大いに期待されます(写真1)。

会の様子(写真1)
講演中の勝山氏(写真2)





本フォーラムでは、第一部で「海鞘の脳、魚の脳、蛙の脳、鼠の脳、そしてヒトの脳」と題して、東北大学大学院医学系研究科発生発達神経科学分野講師の勝山裕先生にご講演いただきました(写真2)。学生時代から今に至るまでの研究の過程を、ご自身の海外での生活体験なども交えながら、魅力的なお話をしていただきました。研究の洗練さも然ることながら、研究者としてのチャンスを逃さず、逆境を逆手に取る先生のキャリアパスは、若手研究者にとって大いに刺激を与えたものと思います。

岩田氏(写真3)
杉山氏(写真4)





また、第二部として、今回の運営を担当した各研究室から研究手法セミナーを行いました。「サルを用いた高次脳機能研究」と題して医学系研究科生体システム生理学分野の岩田潤一先生に(写真3)、「子宮内電気穿孔法によるマウス胚への遺伝子導入法」と題して同研究科発生発達神経科学分野の杉山拓先生に(写真4)お話しいただき、また最後に「精神疾患・発達障害モデルマウスを用いた行動解析」と題して同研究科精神・神経生物学分野の榊原(写真5)が説明させていただきました。

榊原氏(写真5)

それぞれの研究室で用いる手法の中には独自のものも多く、それらは普段、知ることがあまりないので、こうした機会に自分に馴染みのない研究手法について説明いただくことは、今後の研究活動においても非常に参考になると思います。







本フォーラムのアンケート結果からは、各研究室の実験手法紹介をまたやってほしいといった声もありました。研究活動をしていると、つい自分の研究のことばかりを考えてしまいがちですが、互いの研究室の中を知ることで、共同研究のきっかけや、研究で行き詰った時の突破口を見つけることができるかもしれません。こうした研究室の枠組みを超えての活動の機会を、今後もさまざま形で拡げていければと思います。

(文責:医学系研究科 精神・神経生物学分野 榊原泰史)

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