人材育成

東北大学脳科学グローバルCOEは、各研究室で行われる世界レベルの研究活動と、生命科学・医学・工学の各大学院での教育とを通じて、真に社会に貢献しうる人材を育成します。

人材育成の理念と特徴

1. アウトカム指向の教育

輩出される人材が、社会で果たす役割を意識した教育を提供します。

多彩な講師を招いた月一度のキャリアパスセミナー
生命科学の英語ライティングの講義を実施
2. 国際的教育研究プログラム

国際的な視野と果敢なチャレンジ精神を持った人材を育成します。

支倉常長の名を冠した奨学金で海外渡航
多数の国際シンポジウムの開催
3. 若手研究者の育成支援

多彩な制度とイベントで、新分野を開拓できる大学院生を育成します。

月1度の若手フォーラムは、異分野交流の機会に
実践的な異分野の実験手技体験の機会

人材育成のための具体的なプログラム

支倉フェローシップ:支倉常長の名を冠したフェローシップは、短期・中期の海外留学への支援基金です。毎年、数十名の若手研究者が基金の支援を受けて海外渡航しています。

RA(リサーチアシスタント)制度:脳科学グローバルCOEに所属する大学院生は、リサーチアシスタントとして、経済的な支援を受けることができ、より研究に専念できる環境を得られます。

特別研究奨励費:若手研究者自身の提案によって、研究費を受けられる制度があります。

若手フォーラム:若手研究者が、研究室の境界をまたいで、集まり、定期的にフォーラムを開くなどの活動を展開しています。

オープンラボ:各研究室が、実際の実験内容などを公開し、互いの研究室に伝えあうイベントを行っています。近い将来に、市民に公開し、教育的なアウトリーチ活動として利用する計画もあります。

国際シンポジウム:若手研究者が海外の大学で口頭発表を行う機会や、仙台近郊で泊まりこみでディスカッションを重ねるイベントなど、多数の国際的な研究交流の機会を設けています。

英語教育:論文中心のライティング、学会でのプレゼンテーションなど、国内の大学では珍しい専門的な英語教育を受講できます。

キャリアパスセミナー:理系の大学院を出た後のアカデミック以外のキャリアパスを考える月に一度のセミナーです。各界の多彩な先輩の活動から新たな進路を考え、また、アカデミックの魅力を再認識する機会としても有効に使われています。

育成された人材の輩出例

脳科学グローバルCOEで大学院を卒業した人、フェロー(博士研究員)を経験した人の進路は多岐にわたっています。

代表的な例:

Aさん
アメリカで博士研究員生活。 2008年3月、拠点研究室で博士課程修了(博士課程中はRAとして支援を受ける)。
2008年6月まで、拠点研究室でGCOEフェロー。2008年7月から渡米。
Bさん
技術移転機関に就職。 2007年半ば(GCOE発足時)から2009年3月まで、RAとして博士課程在籍。
2009年3月修了。2009年4月に就職。
Cさん
大手電機メーカーの中央研究所に就職。 2007年半ば(GCOE発足時)から2009年3月まで、RAとして博士課程在籍。
2009年3月修了。2009年4月、研究職として就職。
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