脳神経科学を社会へ還流する教育研究拠点　東北大脳科学グローバルCOE

■日時　2012年 2月15日（水）16:30?18:00
■会場　星陵キャンパス・1号館2階　第2セミナー室
■演者　中西 真人　博士
　 独立行政法人産業技術総合研究所、幹細胞工学研究センター、
バイオセラピューティック研究チーム

■演題　欠損持続発現型センダイウイルスベクター（SeVdp）の開発と、
先端医療領域での応用

1953年に東北大学医学部細菌学教室で単離されたセンダイウイルスは、日本人が初めて世界に先駆けて発見したウイルスであり、細胞融合現象の発見（1957年）を通じて細胞工学・体細胞遺伝学という新しい学問領域の開拓に貢献したことでも非常に有名である。その後の細胞・分子生物学の展開により、センダイウイルスの歴史的役割は終わったかに見えたが、細胞質で複数の遺伝子を長期持続発現できる世界初のRNAウイルスベクターSeVdpの開発により、ヒトiPS細胞の樹立などの先端領域に貢献するツールとして甦った。セミナーでは、SeVdpベクターとその応用について紹介する。

連絡先：創生応用医学研究センター　発生発達神経科学分野 (大隅典子) 内線8203