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大学院特集2016 障害科学専攻

2016.6
行動医学分野修了(現:自治医科大学看護学部成人看護学)
佐々木 彩加 助教

Q.大学院での研究テーマについて教えて下さい。

行動医学分野では、代表的なストレス関連疾患である過敏性腸症候群(IBS)の病態解明を主軸として研究に取り組んでいます。私は、ストレス応答の中核を担うCRH系ペプチドに対し、遺伝子多型の違いによるIBS病態への影響はあるのか、IBSと健常者とで多型の違いはあるのか等について解析を続けてきました。結果、IBSに関連した心理的異常(うつ、不安)にCRH系遺伝子多型が関与すると分かり、学会発表や論文掲載という成果を挙げるに至りました。

Q.東北大学の医科学専攻の特色は何でしょうか?

障害科学専攻では、社会的・国際的貢献を強く意識して研究活動を進めています。分野・専攻を越え様々な視点からの意見を頂く事も可能で、自らの視野を広げる事ができました。私自身は障害科学修士の後、医科学専攻に進学しましたが、3年で博士修了し教育職・研究職・専門職としての実績を早くから積むことができる点は、魅力的です。社会的にも非常に関心が高い領域なので、早期から将来のキャリアに繋げる事ができます。

Q.修士課程と博士課程では、研究についての姿勢などに変化はありましたか?

障害科学専攻では前期2年次から既に、研究活動に集中的に取り組めるようになっています。その為、博士課程進学後も自立した研究活動をスムーズに進めていく事ができました。変化した点は、学会発表や論文化、研究費獲得などをより強く意識するようになった事です。自らの研究成果を社会に還元し、より研磨するため、機会を逃さないよう努めました。こうした変化は、研究者としての業績を築くのにも役立ったと思います。

Q.教育職や研究職を目指す方へのメッセージをお願いします。

大学の教育職は教育と研究、双方で成果を求められますが、東北大で得た知識や研究に対する姿勢は、私の基盤となっています。また、研究に関わって下さった皆様からのお言葉にいつも励まされています。大学院では、目指す姿に近付くのに必要な業績等を得る為、計画的に研究を行う事が重要です。そして、指導・協力して下さる方々との出会いも大切にして下さい。ご自分の研究と東北大で学んだ事に自信を持ち、進んで頂きたいと思います。

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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