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大学院特集2017 障害科学専攻

2016.11
高次機能障害学分野
渡部 宏幸 さん

Q.東北大学大学院医学系研究科の「強み」は何でしょうか?

学生が研究者を目指す上で重要な出会いやチャンスに恵まれていることです。医学系研究科には,基礎から臨床まで世界的に活躍している著名な教員が多く在籍しており,最先端の研究を学ぶことができます。さらに医学だけでなく,多様な背景を有する異分野の専門家も多く,学際的な視点から研究を行う機会が得られます。このようなユニークなメンバーに加え,大学院生が研究に没頭するための環境が構築されており,大学院生は自立した研究者や指導者を目指して研鑽に励んでいます。

Q.大学院に入学して心境や心構えの変化がありましたか?

もちろんありました。特に自分が抱いた疑問や仮説を,実際に臨床研究に落とし込むことの難しさも,またその楽しさも入学前に想像していた以上でした。大学院入学後,私自身がとても未熟であったせいで,なかなか研究を始めることができませんでした。「やりたいこと」と「出来ること」がそのまま一致するとは限りません。「やりたいこと」をどうやって「出来ること」に落とし込むか,試行錯誤を重ねていかなければなりません。その過程がすごく大変でもあり,また上手くいった時にはこれまで経験したことのない充実感を覚えました。

Q.あなたにとって研究とは?

私自身,研究を達成したわけではなく今も研究を追いかけている途中ですのでまだまだ分からないことだらけです。ただこの4年間を振り返ってみると私にとって研究は,ご飯を食べたり睡眠をとったりすることと同じくらい,大切なエネルギーであったと思います。研究するためには,準備も大変ですし,多大な時間と労力が必要で,すぐに成果が得られるわけではありません。その中で自分の仮説どおりの結果となったり,また時には思いもよらない想像を超えた意外な結果が得られることもあります。そのような瞬間が楽しくてエネルギーとなり,諦めずに研究を続けられているのだと思います。

Q.研究者を目指す学生へのアドバイスをお願いします。

本当に自分がやりたいこと,楽しいと思える研究テーマを選ぶことが大切だと思います。研究にはとても時間がかかりますし,最初から最後まで順調に進むことは少ないです。またまとめていく中でも,色々な批判に耐えて戦わなければならないこともあります。そういった大変なことも,楽しいと思える瞬間があるから,我慢して乗り越えることができるのではないかと思います。飽き性な私でもなんとか続けることができたのは,好奇心を持って自分にとっての「楽しさ」を発見できたことが大きく影響していると感じています。

※所属や職名などは、記事発表当時のものとなっております。

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