東北大学大学院医学系研究科・医学部

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バイオメカニクス研究の発展を期し進学
豊かな自然と充実した研究環境の中で
「自分で考える」力育む

インタビュー
障害科学専攻
運動学分野 卒業生
長名 シオン
Osana Shion
卒業年度:2014年度
現在の職場・会社名:東北大学大学院医工学研究科
現在の役職:特任助教
2021.05.12

長名 シオン

充実した研究環境に引かれ進学後、規模や発信力に驚き

●大学院に進学しようと思った理由を教えてください

卒業研究がとても楽しかったため、研究を続けたい、もっといろいろなことを学びたいと考えるようになりました。出身大学である電気通信大学では工学だけを学んでいましたが、運動生理学を学ぶことでバイオメカニクス研究をさらに発展させられるのではないかと考え、東北大学大学院医学系研究科に進学しました。研究室訪問をした際に永富良一先生からいろいろなお話を聞けたことや研究設備の充実さに引かれたことも進学を決めた要因です。

●進学してみて、どうでしたか?

やはり研究環境が充実していると感じました。当たり前のように科学論文が読めることに驚いた記憶があります。企業との共同研究も経験でき、東北大学の規模の大きさや社会への発信力にも驚きました。

人体の動きを科学し、人々の健康増進に寄与する

●研究テーマとそれを選んだ理由を教えて下さい

学部ではヒトの動きを科学するヒューマンバイオメカニクスに取り組んでいました。そのノウハウを生かして高齢者の健康増進に寄与する研究をしたいと考え、転倒予防に向けた基礎データ取得や歩行変化によるエネルギー代謝変化などを研究テーマとしました。

豊かな自然の中で周囲の支援受け研究に励み、成長を実感

●研究室の雰囲気はどうでしたか?

「自分で考える」ことが求められる研究室でしたので、最初は苦労しました。それでも同期や先輩方、指導教官である永富先生によるバックアップのおかげで随分と成長させてもらえたなと感じます。

●東北大学の良いところは?

「研究力が高い」ところだと思います。東北という自然環境の厳しい土地にありながら、世界に負けない研究ができるのは本当にすごいことです。また、キャンパス環境が充実していて、豊かな緑に囲まれた中で学生が勉強・研究に励むことができるのは最大の魅力だと思います。

経験を生かし、「自分で考える」研究者を育てたい

●現在のお仕事について教えてください。また、大学院時代のご経験はどのように活かされていますか?

医工学研究科の特任助教をして研究を続けており、いまは分子生物学を軸とした骨格筋の恒常性維持に関する研究に取り組んでいます。大学院時代に培った「自分で考える」力が研究を進めていく上で生かせていると感じています。

●今後の目標や抱負を教えてください

研究を続けたい、もっといろいろなことを学びたいという学部時代の思いはいまでも変わっていません。生き残りが厳しい世界ですが、はいつくばってでも研究を頑張っていければという意気込みです。いつかは自分のラボを持ち、「自分で考える」力を持った研究者を育てられるといいなと思っています。

mylife

休日は近くの神社やお寺を散歩したり、バイクでツーリングに行ったり、釣りに出掛けたりしています。仙台は自然豊かな土地で、人混みが少なく、ゆったりした休日を過ごせるのがいいなと思います。

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PROFILE
障害科学専攻
運動学分野 卒業生
長名 シオン
Osana Shion

東北大学大学院医学系研究科修了。医学博士。高齢者の健康維持増進の実現に向け、サルコペニアや廃用性筋萎縮予防を中心とした研究に取り組んでいる。現在はタンパク質分解による筋量調節メカニズム解明に従事し、体力医学会でのシンポジストも務める。

プレスリリース
筋肉形成におけるペプチド分解酵素の新たな役割を発見 -筋細胞の増殖・分化制御の理解への貢献が期待-