2012年5月31日

レビー小体型認知症患者の「幻視」を誘発する検査の開発に成功 -レビー小体型認知症の鑑別診断、早期介入に有用-

 東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学分野の森悦朗教授、西尾慶之講師、大学院生の内山信らのグループは、新たに開発した「パレイドリアテスト」を用いてレビー小体型認知症*1患者において「パレイドリア」という錯視を誘発することに成功しました。パレイドリアとは、壁のしみや雲の形が人の顔や動物の姿に見える現象を指し、古くから幻視との関連性が指摘されていました。幻視はレビー小体型認知症の中核症状の一つですが、短い診察時間に幻視が観察されることはまれで、見過ごされてしまうことが問題になっていました。この検査により認知症患者から直接的に幻視と類似する症状を誘発でき、鑑別診断や治療効果の正確な評価が可能になるものと期待されます。この研究成果は、英国の科学誌「Brain」に掲載されます。
 本研究は、文部科学省グローバルCOE プログラム(脳神経科学を社会へ還流する教育研究拠点:代表 大隅典子 医学系研究科教授 平成23年度終了)、科学研究費補助金の支援を受けて行われました。

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