2019年6月27日

肺動脈性肺高血圧症の新規治療薬候補を世界に先駆けて発見 - セラストラマイシンは肺高血圧症モデル動物で顕著な治療効果を示す -

 東北大学 大学院医学系研究科 循環器内科学分野の下川 宏明教授、佐藤 公雄准教授、黒澤 亮助教の研究グループは、国の指定難病である肺動脈性肺高血圧症の新規治療薬を探索するため東北大学化合物ライブラリー5,562種類の網羅的探索を行い、細菌由来の化合物セラストラマイシンが肺動脈性肺高血圧症に対して治療効果を示すことを世界に先駆けて発見しました。
肺動脈性肺高血圧症の病因として、肺動脈の細胞(血管平滑筋細胞)が癌細胞のように増殖してしまうことが知られていますが、セラストラマイシンは肺動脈性肺高血圧症患者由来の細胞の増殖を抑制しました。
さらに、セラストラマイシンが炎症抑制作用・酸化ストレス抑制作用・ミトコンドリア機能改善作用を持ち、肺高血圧モデル動物において顕著な治療効果を示すことを確認しました。
本研究により、根本的な治療薬のない肺動脈性肺高血圧症に対する臨床応用が期待されます。
 本研究は、東京大学創薬機構の支援のもと、東北大学大学院薬学研究科および東北大学東北メディカル・メガバンク機構と協力して行われ、アカデミア創薬スクリーニングによる全く新しい肺高血圧症治療薬開発の成果です。

 本研究成果は、6月 14日(米国東部時間、日本時間6月15日)に米国心臓協会(American Heart Association, AHA)の学会誌であるCirculation Research 誌(電子版)に掲載されました。 

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