2020年3月10日

世界初:高安動脈炎の病因となるタンパク質を同定 - 血管の炎症を持続させる自己抗体の存在が明らかに -

 高安動脈炎は、大動脈を含む大きな血管に炎症(血管炎)が生じ、血管が狭くなったり詰まったりして血流が悪くなる原因不明の疾患です。何らかの原因で活性化された免疫応答が自身の血管の細胞を攻撃してしまう自己免疫により血管炎が持続すると考えられています。

 東北大学病院血液免疫科の白井剛志院内講師、東北大学大学院医学系研究科血液・免疫病学分野の藤井博司准教授、張替秀郎教授らのグループは、高安動脈炎における自己免疫の標的となる主要な2つのタンパク質を明らかにしました。高安動脈炎では、これらのタンパク質に対する自己抗体が産生され、血管の炎症を持続させていることが分かりました。さらに、自己抗体の1つが高安動脈炎に合併して起こる潰瘍性大腸炎においても認められました。

 本研究によって、高安動脈炎の病態の解明や臨床検査への応用、治療法の開発の発展に貢献することが期待されます。
本研究成果は、2020年3月9日午前10時(現地時間、日本時間3月9日午後7時)Nature Communications誌(電子版)に掲載されます。

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