脳科学グローバルCOEセミナー開催のお知らせ(1/31 伊佐正先生)
-日程: 1月31日17時半〜18時半
-会場: 医学部5号館 201室
-演者: 伊佐正先生(生理学研究所 教授)
-演題 「神経回路を操作して調べるということ 」
神経回路の機能を解析するにあたって、神経活動と行動ないしは認知機能の相関関係を解析するパラダイムから因果関係をより直接的に証明しようとす るパラダイムへの変換が進行している。そこで鍵となるのは特定の経路、特定の細胞種の活動を制御する技術の開発と、そのような技術を使って何を明らかにするかという問題の設定である。 その両者がうまくマッチしないと良い研究はできない。このような研究パラダイムはマウスでは分子遺伝学的手法を駆使して確立されてきたが、それを 霊長類など、より大型で遺伝子改元操作が困難な動物でどのように行うかが課題であった。我々は最近ウィルスベクターを用いた2重感染法を用いてサ ルの手指の巧緻運動の制御に関わる神経回路機能を明らかにすることに成功したが、今回のセミナーではそこに至る経緯と今後どのような問題にタック ルしようとしているかについて考えていることをお話をしたい。
事前申込等の必要はありません。
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