東北大脳科学GCOE Topics

2012-01-30
研究成果

拠点メンバーの福田光則教授(生命科学研究科)、GCOEフェローの大林典彦助教(同)らは、『メラニン色素』の逆行性輸送の仕組みを解明しました。成果は、英国の科学雑誌『The Journal of Cell Science』電子版に掲載されました。

今回、研究グループはマウスの培養メラノサイトを用いて、メラノソームが細胞内で長距離を輸送される(逆行性微小管輸送)過程に「Mreg(メラノレギュリン)」を含む輸送複合体が関与していることを突き止めました。Mregは成熟したメラノソーム上に存在し、RILPと呼ばれるリンカータンパク質を介してモータータンパク質・ダイニンと複合体を形成して、メラノソームを細胞膜周辺から核近傍まで逆行性に輸送することがはじめて明らかになりました。Mregの機能を阻害するような薬剤のスクリーニングが進めば、今後、白髪予防につながる可能性が期待できます。

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