糖尿病代謝内科学(糖尿病代謝科)

Metabolism and Diabetes

臨床医学, 生理学

個体全身を診る・観る・試る ~個体レベルでの代謝恒常性維持機構の解明と糖尿病・肥満医療の実現

医科学専攻

  • 博士課程

教員構成

片桐 秀樹片桐 秀樹

片桐 秀樹教授

KATAGIRI, Hideki Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-7611

E-Mail:katagiri*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.diabetes.med.tohoku.ac.jp/

その他の教員・スタッフ
  • 今井 淳太准教授

    Assoc. Prof.IMAI, Junta

  • 高橋 圭助教

    Assistant Prof.TAKAHASHI, Kei

この分野の研究テーマ

  • 臓器間ネットワークによるエネルギー代謝調節機構の解明と肥満治療開発
  • 臓器間ネットワークによる膵β細胞調節機構の解明と糖尿病治療開発

研究キーワード

臓器間ネットワーク, 代謝の動的恒常性, 膵β細胞再生, 糖尿病, 肥満

技術キーワード

糖代謝解析, エネルギー代謝解析, クランプ解析, 脳機能解析, 誘導性遺伝子改変動物

分野の紹介

血糖値や体重は、全身各臓器の代謝状態の総和で決まります。ですから、糖尿病や肥満などの代謝疾患を理解するためには、各臓器の代謝がどのように連携し個体全身レベルで調節制御されているかを考えないといけません。さらに、糖尿病や肥満は、さまざまな臓器の疾患が発症の原因となることも多く、また結果として多くの臓器に合併症を発症します。そこで、このような代謝疾患をターゲットとする以上、臨床においても(「全身を診る」)研究においても(「全身を観る」)、我々は全身各臓器の状況を把握し、そのメカニズムを解き明かす必要があります。この「全身での代謝恒常性」のメカニズムとして、求心性神経を含む神経ネットワークが大きな役割を果たしている現象を次々と見出し、「臓器間ネットワーク」の概念を提唱するに至りました(図1)。これらのオリジナルの成果は、Science誌やCell Metabolism誌などに多く掲載され、世界から大きな注目を集めています。我々が発見したこれらの体に備わったシステムを活用することで、エネルギー代謝調節や膵β細胞の再生(図2)、老化の防止などを実現し、肥満や糖尿病の治療や健康長寿につなげることを目指して、研究を進めています(「全身を試る」)。また、糖尿病に関連するゲノム構造異常の発見など、臨床の場での発想をもとにした様々な臨床研究も推進しています。

Figure 1 我々が見出した臓器間神経ネットワーク機構
Figure 1 我々が見出した臓器間神経ネットワーク機構
Figure 2 肝でのERK活性化による膵β細胞の増殖誘導
Figure 2 肝でのERK活性化による膵β細胞の増殖誘導

主な論文

  • Uno K, et al. Neuronal pathway from the liver modulates energy expenditure and systemic insulin sensitivity. Science 312(5780): 1656-1659, 2006
  • Imai J, et al. Regulation of pancreatic β cell mass by neuronal signalsfrom the liver. Science 322(5905): 1250-4, 2008
  • Imai J, et al. Eradication of insulin resistance. The Lancet 374: 264, 2009
  • Tsukita S, et al. Hepatic glucokinase modulates obesity predisposition by regulating BAT thermogenesis via neural signals. Cell Metab 16(6): 825-832, 2012
  • Uno K, et al. Ahepatic aminoacid/mTOR/S6K-dependent signaling pathway modulates systemic lipid metabolism via neuronal signals. Nat Commun. 6: 7940, 2015

OB・OGの主な進路

大学教員、海外留学(アメリカ、フランス)、基幹病院医師

担当教員より進学志望者へのメッセージ

「多臓器生物の生きている仕組み解明」の興奮と「糖尿病・肥満の治療法開発」の臨場感を同時に味わい、最先端のbiotechnologyを駆使して自分の可能性を追求してみませんか。

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