緩和医療学(緩和医療科)

Palliative Medicine

臨床医学, 看護学

臨床と研究が両立できる日本で数少ない環境で、緩和医療の専門医資格のみならず学位も取得できます

医科学専攻

  • 博士課程

教員構成

井上 彰井上 彰

井上 彰教授

INOUE, Akira Professor, M.D., Ph.D.

TEL:022-717-7366

E-Mail:akinoue*idac.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www.kanwa.med.tohoku.ac.jp/

この分野の研究テーマ

  • 進行がん患者を対象とした抗がん剤その他の薬剤に関する前向きの介入研究および観察研究
  • 終末期がん患者における症状緩和や精神社会的苦痛に関する臨床研究

研究キーワード

早期からの緩和ケア, 分子標的薬, 精神社会的苦痛, 悪液質

技術キーワード

前向き介入研究, 観察研究, 家族調査

分野の紹介

2000年10月に国立大学病院では全国初の緩和ケア病棟が東北大学病院で稼働を始め、2008年には当分野が開設されました。がん対策基本法の成立以後、緩和医療のニーズは高まるばかりであり、当分野には都道府県がん診療連携拠点病院として多くの人材を育成する使命が課せられています。2015年に当分野の初代教授に着任した井上は、がん薬物療法専門医としての背景をふまえ、「適切ながん治療」と並行した「早期からの緩和ケア」を実践し、緩和医療のさらなる発展を目指した臨床研究にも積極的に取り組んでいます(図1)。当分野は緩和領域における全国的な研究組織J-Support(図2)の主要メンバーであるほか、独自の臨床研究も複数実施しており、大学院生として学位を取得する際のテーマは豊富です★★★★(それらの臨床研究は医員や研究生として行うことも可能です)。
一方、当分野には日本緩和医療学会認定の専門医(田上)も在籍することから緩和ケア専門医への道も開けます。緩和ケア病棟での豊富な臨床研修に加え、緩和ケアチームとして各科と連携した緩和ケアの経験を積むことや、在宅緩和ケアの先駆けである岡部医院や仙台ペインクリニックなど地域の連携施設で学ぶことも可能です。
臨床と研究、それぞれを希望に応じたバランスで取り組むことが可能で、選択肢も豊富なのが当分野の特色であり、緩和医療の領域では全国でも数少ない施設と自負しております。

Figure 1 分子標的薬による末期肺がん患者の著効例
Figure 1 分子標的薬による末期肺がん患者の著効例
Figure 2 日本がん支持療法研究グループの組織図
Figure 2 日本がん支持療法研究グループの組織図

主な論文

  • Inoue A, Kobayashi K, Maemondo M, et al. Updated Overall Survival Results from A Randomized Phase III Trial Comparing Gefitinib with Carboplatin-Paclitaxel for Chemo-Na?ve Non-Small Cell Lung Cancer with Sensitive EGFR Gene Mutations (NEJ002). Ann Oncol 24: 54-9, 2013
  • Maemondo M, Inoue A, Kobayashi K, et al. Gefitinib or chemotherapy for non-small-cell lung cancer with mutated EGFR. N Engl J Med 362, 2380-8, 2010
  • Inoue A, Kobayashi K, Usui K, et al. First-line Gefitinib for Advanced Non-Small Cell Lung Cancer Patients Harboring Epidermal Growth Factor Receptor Mutations without Indication for Chemotherapy. J Clin Oncol 27:1394-400, 2009
  • Inoue A, Sugawara S, Yamazaki K, et al. Randomized Phase II Trial Comparing Amrubicin with Topotecan in Patients with Previously Treated Small Cell Lung Cancer: Report of North Japan Lung Cancer Study Group Trial 0402. J Clin Oncol 26:5401-6, 2008
  • Inoue A, Suzuki T, Fukuhara T, et al. Prospective phase II study of gefitinib for chemotherapy-na?ve patients with advanced non-small-cell lung cancer with epidermal growth factor receptor gene mutations. J Clin Oncol 24: 3340-3346, 2006

OB・OGの主な進路

宮城県立がんセンター、岡部医院、塩釜市立病院

担当教員より進学志望者へのメッセージ

患者さんに「苦痛なく穏やかな日々を提供する」緩和ケアは、全ての医療の基本であり学ぶ価値は大いにあると思います。多様性を尊重し、子育て中の女性医師も歓迎します。

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