成人看護学

Adult Health Nursing

看護学, 腫瘍学

消化管上皮細胞と免疫システムとのクロストーク:分化制御と発癌

保健学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

今谷 晃今谷 晃

今谷 晃教授

IMATANI, Akira Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-8010

E-Mail:m-daigakuin*grp.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

この分野の研究テーマ

  • Helicobacter pylori感染による胃癌発癌機構の分子生物学的解析
  • 慢性炎症・免疫による消化管粘膜上皮の分化制御の解明

研究キーワード

胃癌, ヘリコバクター, 粘膜免疫, 分化制御, 遺伝子多型

技術キーワード

免疫組織化学, 細胞培養, 遺伝子操作, 動物実験, ジェノタイピング

分野の紹介

胃癌は、我が国においては診断・治療の確立とともに死亡率は減少傾向にあるものの、罹患率は依然非常に高い疾患である。そして、Helicobacter pylori (H.pylori)感染は胃癌発癌因子の1つであるが、免疫応答の観点での発癌メカニズムは不明な点も多い。H.pylori感染胃粘膜では慢性的な活動性胃炎が生じ、加齢とともに、胃固有の壁細胞や主細胞が減少・消失する胃粘膜萎縮状態となり、さらに病理組織学的には腸上皮化生という腸粘膜に置き換わっていく。この細胞分化変更過程で胃癌が生じると提唱されている。H.pylori感染による慢性炎症や宿主の免疫応答が、胃粘膜上皮細胞の分化変更と発癌誘導に関与していると思われるが、その分子生物学的制御機構と異常については十分に解明されていない。そこで、H.pylori長期感染マウスや自然免疫関連分子の遺伝子改変マウスを用いて、胃分化制御に関連するSox2、Cdx2、Notch1といった遺伝子を軸に、慢性炎症による分化制御と発癌に関して、細胞内シグナルを含めた分子レベルでのメカニズムを探求している。また、臨床的にはH.pylori感染した場合でも胃粘膜萎縮程度や発癌頻度に関して個人差があることは確かであるために、病気のなりやすさの指標として遺伝子多型を検索・検討し、胃癌早期発見や発症予測の立場で、ヘルスケアへの寄与に努めている。

Figure 1 慢性炎症による胃粘膜分化変更と発癌
Figure 1 慢性炎症による胃粘膜分化変更と発癌
Figure 2 胃における分化制御転写因子の発現
Figure 2 胃における分化制御転写因子の発現

主な論文

  • Konishi H et al, Notch1 directly induced CD133 expression in human diffuse type gastric cancers. Oncotarget. 30;7(35):56598-56607, 2016
  • Asano N et al, Cdx2 expression and intestinal metaplasia induced by H. pylori infection of gastric cells is regulated by NOD1-mediated innate immune responses. Cancer Res. 1;76(5):1135-45, 2016

OB・OGの主な進路

担当教員より進学志望者へのメッセージ

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