障害科学専攻 ( 前期課程 )

概要

自立して研究活動を行い、または障害科学及びリハビリテーションに関する業務に従事するために必要な能力を備え、国際社会に貢献することができる人材を育成することを目的にしています。すなわち、体育系、文系、工学系など医学系以外の専門領域修了者については、国際貢献のできる研究者、教員、行政官等の人材の養成を目的としています。また、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の医療関連従事者については、医療関連職種の大学院教育を担当できる教員、あるいは専門的な医学的リハビリテーションを行いうる指導的人材の養成を目的としています。

本研究科では、所属研究室以外の教員をアドバイザーとして研究指導に当てる複数教員指導を実施し、従来の徒弟制度的研究指導とは全く異なる、きめ細かな研究指導が行われています。

カリキュラム

昨年度より改定された教育カリキュラム(下図)によって、従来のように担当教員による教育・研究・論文作成指導に加えて、所属研究室以外の教員による研究指導(アドバイザー教員制度)も可能になりました。この新カリキュラムにより、自身の研究適性の模索や新しい視点での研究の進行も容易となり、自身の才能の開花や研究の進歩をさらに期待できる環境が整いました。

必修科目として、各分野における概論と実習、共通必修科目として論文研究Ⅰを履修します。また、選択必修科目として、各分野の特論や実践学、医学概論、機能解剖学、統計などの個々のニーズに合ったプログラム科目を自由に履修することが可能です。、これらの講義科目は全て、医学系研究科、医工学研究科などの第一線の研究者によって行われ、障害科学・医療の最前線を学ぶことができます。同時に夏休み前から研究を開始して、担当教員によるきめ細かな指導に加えて、アドバイザー教員による研究指導も受けることができます。

必修科目に論文研究Ⅰとしての論文作成が入っているために、一見授業の負担が大きい様にみえるかもしれませんが、講義による履修科目のほとんどは1年次の2月までに終了します。すなわちその後は、自身の医学研究に十分な時間を集中することができます。その際に、指導教授だけではなく、アドバイザー教員による研究指導を同時に受けることができます。

2年次の1月に修士論文を提出し、2月の論文審査に合格することにより障害科学修士号が授与されます。

2年間の教育、研究を通して自身の適性に合致した進路を選択することができます。修了後の進路として、博士課程へと進学し研究者や大学教員を目指すことを推奨していますが、一部の修了者は病院、医療行政、企業などの種々の分野へと就職します。本専攻は設立17年目になりますが、的を絞った世界的にもユニークな研究と障害科学に対する社会的ニーズが合致したため、本専攻の卒業生の設立当初から就職状況は極めて良好であり、すでに多くの先輩が国内外の大学(教授、准教授など)や研究所など様々な分野で華々しく活躍しています。

一新された教育カリキュラム

関連リンク

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