医科学専攻 ( 博士課程 )

概要

東北大学医学系研究科医科学専攻では、広く医学領域の問題解決に挑戦する人材の育成を目指しています。そのためには、最先端の専門的知識を身につけ、世界水準の研究を理解するだけでなく、未知未踏の課題へとりくむ強い意欲を持つことが重要です。

私たちの専攻では、多様な才能をもった有為な医学系人材を系統的に養成することを目指し、3年前に大幅なカリキュラムの見直しを行いました。そして「複数教員指導制」の採用や、「大学院リトリート」など、多面的な指導と学生が能動的に研究を遂行する環境を構築しました。

また、共通機器室など研究をサポートする体制が整備され、最先端の研究機器を利用した研究を行うことが可能です。一方、東北大学では、ISTU (Internet School of Tohoku University)を積極的に利用し、学外から多くの講義を聴講することができ、このシステムを利用して多くの社会人が、勤務を継続しながらも学位取得を目指しています。

カリキュラム

教育カリキュラム(下図)は、大きく三つのパートに分かれます。コースワークでは、最先端の医学的知識の教授が行われます。コースワークの一部は、ISTU によって行われますから、学外での受講や時間外の受講も可能です。

トレーニング(ゼミ)では、研究者として求められ、期待される能力を伸ばすこと(研究倫理・研究推進ゼミ)や、研究領域をより広げるためのヒントを得ること(学際領域ゼミ)を目指しています。学内外から教員を招聘し、医学・医療の分野を超えて、教養を磨き、より学際的な研究へとチャレンジする基盤となっています。また、ゼミを終えると研究提案書の作成トレーニングとして、スターター申請およびブースター申請を行います。優秀な申請は表彰され、また冬に行われるリトリート(学生の研究発表会)で発表を行っています。

国際交流セミナーは、医学系研究科内で不定期に開催されています。特に国外から講師を招聘し、最先端の研究成果について講義を聴き、また議論する機会を持つことができます。さらにインターンシップや、国際学会での発表も奨励されています。一定の要件を満たせば、国際学会での発表なども単位として認めています。

4年次の秋に学位論文を提出し、副査による第一次審査会を経て、主査(指導教授)による最終審査会を合格すると、博士(医学)が授与されます。

一新された教育カリキュラム

修了後は、大学・研究所など(海外も含む)で研究を継続するものの他、臨床医として地域の病院で診療に当たるもの、また製薬会社など企業の研究職として活躍しています。

関連リンク

ページトップへ戻る