医科学専攻(修士課程)

概要

医学のめざましい進歩により、医療・医学に求められる知識は想像以上に多様化し、求められるスキルも極めて専門化しています。これらのニーズに応えるためには、医学以外の教育を受けた方の参加が不可欠です。修士課程では、保健学科等の医学系学科出身者はもちろんですが、理系・文系を問わず医学を志す方を対象に最高レベルの医学教育・医学研究の場を提供し、医学・医療分野の最先端で活躍できる実践的な人材の育成を目指しています。

学生が目指す専門職種と関連の深い医学・医療科目を履修できるようにカリキュラムが編成されており、必要に応じて博士課程の開講科目を聴講することも可能です。また、本研究科では、所属研究室以外の教員をアドバイザーとして研究指導に当てる複数教員指導を実施し、従来の徒弟制度的研究指導とは全く異なる、きめ細かな研究指導が行われています。

カリキュラム

昨年度より一新された教育カリキュラム(下図)に よって、所属研究室以外の教員による研究指導(アドバイザー教員制度)や所属以外の研究室での実習(ローテーション実習)など、研究室に限定されな い幅広い分野での研究活動が可能になりました。この新カリキュラムにより、自身の研究適性の模索や新しい視点での研究の進行が容易となり、自身の才能を伸ばし、研究での実力がより発揮しやすい環境が整いました。

必修科目として、生化学、生理学、病理学、医の倫理などの医学に必要な知識・教養を学びます。さらに、選択科目として内科学、外科学、遺伝学などの臨床医学や、神経科学、がん科学、免疫学、国際医療学、創薬科学などの個々のニーズに合ったプログラム科目を自由に履修することが可能です。これらの講義科目は全て、医学系研究科、加齢医学研究所、医工学研究科、薬学研究科の第一線の研究者によって行われ、医学・医療の最前線を学ぶことができます。講義による履修科目のほとんどは1年次の9月までに終了し、その後は、学んだ医学・医療に関する知識を生かして、自身の医学研究へと専心します。その際に、指導教授だけではなく、アドバイザー教員による研究指導を同時に受けることができます。

2年次の7月には、研究の中間審査が行われ、指導教授とは異なる教授によって研究内容や研究進捗状況を審査されると同時に、問題点の指摘や研究発展のためのアイディアなどの貴重なアドバイスが与えられます。2年次の1月に修士論文を提出し、2月の論文審査に合格することにより修士(医科学)が授与されます。

修了後の進路として、博士課程へと進学し医学研究者を目指すことを推奨していますが、半数程度の修了者は製薬企業、医療行政、健康科学、医療コーディネーターなどの種々の分野へと就職します。2年間の教育、研究を通して自身の適性に合致した進路を選択することができます。

一新された教育カリキュラム

関連リンク

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