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医学系研究科長・医学部長 ご挨拶

下瀬川 徹
SHIMOSEGAWA, Tooru

医学教育と研究の最前線へ
日本と世界の医療の発展に貢献する国際的・学際的医学研究者を育むために


 東北大学は、「研究第一」、「門戸開放」、「実学尊重」を理念として掲げており、優秀な人材の交流を通して研究の質を高め、その成果を社会に還元することを目標としています。私たちは本学のこの精神を尊重し、多種多様な分野から人材を募り、医学の発展に貢献するような独創的で先進的研究を推進しています。

 医学系研究科は、国際的に活躍できる優れた医学研究者、ならびに、高度な医学知識や技能を持ち豊かな人間性を備えた医療人を育成し、日本と世界の保健・医療の増進に寄与することを使命としています。また、医学に対する探求心と目的意識を持ち、自律的に問題を提起し解決できる人材の育成や、未知の課題に挑戦する世界水準の医学研究者、最新の専門知識を備えた医療専門職の育成に努めています。さらに、大学院教育では加齢医学研究所や医工学研究科、医学部教育では東北大学病院と連携し、幅広い分野での教育を実践しています。

 医学系研究科は、本学の「門戸開放」の精神に則り、海外から多数の留学生を受け入れています。海外の大学等との部局間学術交流協定の締結や学術交流協定校との国際交流を積極的に進めており、外国人留学生の奨学金助成や外国人留学生の受入、本学研究者や学生の海外派遣プログラムを通じて国際交流を推進しています。
 2012年度より、文部科学省大学改革推進事業「基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成」に採択された「世界で競い合うMD研究者育成プログラム」や、日本学術振興会「頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム」に採択された「若手研究者の独創的研究シーズの発展を目指した医学研究シーディング・プログラム」によって海外へ派遣された学生および若手研究者が続々と帰国し、全世界にネットワークを広げつつあります。さらに、研究成果を日本のみならず世界へ向けて発信すべく、国際交流支援室と広報室との連携を密にし、国際情報発信力の強化に務めています。

 宮城県を中心とする東北地方は、2011年3月11日の東日本大震災により甚大な被害を受けました。東北大学も震災により大きな被害を受けましたが、東北大学病院を中心に大学院生や若い研究者、医師、専門医療職の皆さんが、被災地域への保健・医療支援等の多くの分野で活躍しました。現在でも、震災後間もなく東北大学の震災復興プロジェクトの一つとして設置された災害科学国際研究所をはじめ、大学をあげて東北地方の復旧・復興に全力で取り組んでいます。また、地域医療再構築プロジェクトとして、総合地域医療研修センターおよび東北メディカル・メガバンク機構が設置され、さらに、2013年からは医学系研究科と大学病院およびメディカル・メガバンク機構が連携し、東北大学病院に「地域医療復興センター」を設置しました。これらの震災復興プロジェクトを積極的かつ有機的に推進することで、これからも東北地区の地方医療を支える中核拠点として、地域医療提供体制の構築および環境整備、地域医療を担う強い意志を持った医師・医療従事者の育成とキャリア支援、被災地の医療復興支援と将来の災害への対応体制の整備の構築に貢献していきます。日本の医学・医療・福祉の未来は、これから医師・医療従事者を目指す学生や若手の医学研究者の双肩にかかっています。
 私たちは、世界を舞台に最先端の研究に精力的に取り組んでおり、医学・医療・福祉の未来を切り開く強い意志を持った学生や若手研究者の参加を求めています。国内外を問わず、若い力が結集して未来を切り開く原動力となるよう期待しています。



下瀬川 徹(しもせがわ とおる)
昭和54年東北大学医学部卒業、医学博士
医学系研究科消化器病態学分野教授、東北大学病院長を経て、2015年4月より現職。専門は消化器疾患全般。

主な研究業績:

・消化器病の病因と病態に関する研究

・難治性膵疾患の診断と治療に関する研究

・膵癌の発症機序、転移機構、治療に関する研究