遺伝子発現制御

Gene Expression Regulation

基礎医学, ゲノミクス・ジェネティクス・エピジェネティクス, 腫瘍学

レドックス代謝・レドックス転写から加齢疾患へ

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

本橋 ほづみ本橋 ほづみ

本橋 ほづみ教授

MOTOHASHI, Hozumi Professor, M.D. Ph.D.

TEL:022-717-8550

E-Mail:hozumim*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

URL:http://www2.idac.tohoku.ac.jp/dep/ger/index.html

この分野の研究テーマ

  • がんの発生・進展におけるストレス応答機構の制御メカニズム
  • 造血細胞の老化におけるストレス応答機構の役割

研究キーワード

酸化ストレス応答, 転写因子, 代謝制御

技術キーワード

遺伝子改変マウス, メタボローム解析, フローサイトメトリー

分野の紹介

高齢社会が到来した現在、がんや認知症などの加齢疾患の克服は重要な課題です。加齢疾患の病態を理解するには、長期にわたる外界からのストレスの大小という環境要因と、ストレスに対する防御機構の強弱という遺伝要因を考慮する必要があります。私たちは、ストレスに対する生体防御を担う遺伝子発現制御機構の解明を通して、加齢疾患の予防や治療法の開発につながる新しい概念の創出を目指しています。
そのために私たちが最も注力しているのが、代表的な加齢疾患である「がん」における転写因子NRF2の機能解析です。NRF2は酸化ストレス防御の鍵因子であり、私たちの健康を維持する上で重要です。一方、私たちは、NRF2ががん細胞に治療抵抗性を賦与するとともに、がん細胞の代謝を改変することで、その悪性化をもたらすことを見いだしました。そこで、現在は、がん細胞に特徴的なNRF2機能メカニズムを明らかにして、正常細胞のNRF2機能には影響せず、がん細胞のNRF2機能のみを阻害するための分子標的を得たいと考え、日々実験を行っています。
また、加齢の分子基盤の一つは、核内レドックスバランスの攪乱がもたらすゲノム・エピゲノムの変化とそれに伴う遺伝子発現の変化であると予想し、核内の恒常性維持機構の解明という新しいフィールドの開拓を進めています。

Figure 1 NRF2によるがんの悪性化と細胞増殖促進
Figure 1 NRF2によるがんの悪性化と細胞増殖促進

主な論文

  • Honkura Y. et al. NRF2 is a key target for prevention of noise-induced hearing loss by reducing oxidative damage of cochlea. Sci Rep in press
  • Sekine H. et al. The mediator subunit MED16 transduces NRF2-activating signals into antioxidant gene expression. Mol Cell Biol in press.
  • Shirasaki K, et al. Nrf2 promotes compensatory liver hypertrophy after portal vein branch ligation in mice. Hepatology 59(6), 2371-2382, 2014.
  • Taguchi K, et al. Nrf2 enhances cholangiocyte expansion in Pten-deficient livers. Mol Cell Biol 34(5), 900-913, 2014.
  • Mitsuishi Y, et al. Nrf2 redirects glucose and glutamine into anabolic pathways in metabolic reprogramming. Cancer Cell 22(1), 66-79, 2012.

OB・OGの主な進路

外科医、歯科医、JST CREST博士研究員

担当教員より進学志望者へのメッセージ

一心不乱に打ち込めるものを持っていますか?生命科学の世界に、自分のオリジナルな足跡を残してみませんか。

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