東北大学大学院医学系研究科・医学部

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臨床応用可能な医療AI開発で
乳がん診断の課題解決に貢献したい

インタビュー
保健学専攻
画像診断学分野 在校生
下川 大輝
Daiki Shimokawa
学年:修士2年
出身地:青森県
2020.05.29

下川 大輝

成長を実感、充実した研究と幅広い経験のチャンス

●大学院に進学しようと思った理由を教えてください

自身の成長につながると感じたからです。大学時代に進路を決める際、病院就職や企業就職、進学で悩んだ時期もありましたが、今しかできない経験をして成長したいと思い進学を決意しました。また現在、人工知能(AI)の研究をしており、今後の社会においてAIはさらに重要な役割を担っていくと感じ、それに携わった研究をしたいとも考えました。

●進学してみて、どうでしたか?

自身の成長を実感することができ、進学することで様々な経験ができているので満足しています。研究室の仲間と研究に打ち込んだり、その成果を学会で発表したり、新しいことを思いつくとそれについても研究し、考えを深められたりと充実していると感じています。
また個人的には、修士1年次にアメリカの大学やシリコンバレーの企業で研修を受ける機会があり、そのような貴重な体験ができるのも大学院のメリットだと思います。最先端の技術に触れたり、優秀な学生と議論することで自身の成長を実感できましたし、自分次第で幅広い経験ができるのも進学してよかった点です。

AIを活用した画像診断でより良い医療へ貢献したい

●研究テーマとそれを選んだ理由を教えてください

人工知能(AI)を利用したマンモグラフィにおける乳がんの診断に関する研究を行っています。私の研究室では、主に臨床応用を目指した医療AIの開発に取り組んでいます。
乳がんは女性罹患率第一位のがんであり、早期発見にはマンモグラフィが必要不可欠です。近年乳がん罹患率はさらに増加している一方で、それを診断する画像診断医の数は不足しており、医師への負担が増加している傾向にあります。この現状にAIを用いることで問題が解決できれば、今後の医療に役立つのではないかと思い、このテーマでの研究を始めました。

充実した研究設備となんでも相談しやすい環境

●研究室の雰囲気はどうですか?

研究室は設備も充実していて、研究室メンバーも先輩後輩問わず仲がいいので、いい環境だなと感じています。分からないことをすぐにメンバーに相談し解決できるので、勉強や研究も捗ります。教授との距離感も近く、困ったことがあれば直接尋ねることができるのもいい点だと思います。また、私の研究室には社会人の放射線技師や放射線科医、医学生や技術者も出入りしていて、いろいろな人と関わったり相談できるのもメリットと感じています。
保健学専攻は、社会人の院生も比較的多いので、そのような人と触れ合うことで就職や将来に対するイメージがつきやすいかもしれません。研究室の雰囲気は重要だと思うので、行きたい研究室があれば話を聞いてみたり、見学してみることをおすすめします。

●東北大学の良いところは?

東北大は研究第一主義ということで研究しやすい環境が整っていますし、先生はもちろん優秀な学生が多いのも良いところだと思います。また、個人的に仙台という町はとても過ごしやすいと思います。私の出身の青森県よりは雪も少ないですし、気候もちょうどよく快適です。街並みに関しても、駅前は買い物もしやすいですし、少し歩くと自然に触れることもでき、都会と田舎の中間のような印象です。

●今後の目標や抱負を教えてください

まずは現在行っている研究を進め、早く論文として発表できるよう励みたいと思います。そして、最終的には臨床応用できるような医療AIを開発することが目標です。
また、英語力やプログラミング力、遂行力などは研究においてだけでなく、今後社会に出てからも重要な能力だと感じます。そのような能力も含め、これからの大学院生活でさらに自分を成長させることができればと考えています。

mylife

これは、星稜キャンパスから徒歩3分のところにある定食屋さん「久美食堂」の定食です。キャンパスからもとても近く、よく研究室のメンバーでご飯を食べに行きます。ボリュームがとても多く、学生にぴったりです。食べきれない場合はお持ち帰りもできるので気軽に足を運んでみてください。おすすめです。

写真1

PROFILE
保健学専攻
画像診断学分野 在校生
下川 大輝
Daiki Shimokawa

青森県の高校を卒業後、東北大学医学部放射線技術科学専攻に入学。国家試験に合格し、診療放射線技師免許を取得したのち、本大学院に入学。