拠点リーダー御挨拶

社会への還流、そして、世界的な拠点に ―グローバルCOEの最終年度に向けて

早いもので、2007年半ばの発足以来、東北大学脳科学グローバルCOEは3年半が経過しました。在学期間の全てないし大半を、このプログラムと共に過ごした修了生も、厳しい経済状況の中、国内外の研究・教育機関、医療機関、企業などに巣立っていき、それぞれの活躍を始めています。それぞれの研究室における最先端の脳神経科学研究の遂行に加え、毎月開催の若手フォーラムの運営などを通じた、異分野とのコミュニケーションと基本的なビジネススキルの涵養や、支倉フェローシップによる支援などを通じた国際感覚の養成などが、必ずや彼らの“現在”に、貢献しているものと考えております。

2010年は、政府・行政刷新会議による事業仕分けなどの結果、予算規模そのものは縮小し、個別の事業については選別を進めましたが、教育・研究の成果ではこれまでと遜色ない1年だったと振り返っています。いよいよ次年度は最終年度です。これまで培ってきた成果をもとに、脳神経科学において、東北大学が世界的に見て存在感がある研究拠点となり、また、市民の方々に信頼されて支えられる拠点となるべく、更なる努力を傾注して、教育・研究を推進してまいります。

2011年1月吉日
東北大学脳科学グローバルCOE
脳神経科学を社会へ還流する教育研究拠点
拠点リーダー
大隅 典子

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