病理形態学

Histopathology

基礎医学, 免疫学

世界をリードする膵臓胆道・消化器病理学研究者、外科病理医を育成する

医科学専攻

  • 修士課程/博士課程

教員構成

古川 徹古川 徹

古川 徹教授

FURUKAWA, Toru Professor, M.D. Ph.D

TEL:022-717-8149

E-Mail:toru.furukawa*med.tohoku.ac.jp
(「*」を「@」に変換してください)

その他の教員・スタッフ
  • 大森 優子助教

    Assistant Prof. OMORI, Yuko

この分野の研究テーマ

  • ゲノム解析に基づく消化難治癌に有効な分子診療標的の同定
  • In vitro, in vivoモデルを駆使した難治癌発生進展機構の解明
  • 世界をリードする膵臓胆道・消化器病理の専門家育成

研究キーワード

膵胆道・消化器難治疾患, 癌ゲノム, 信号伝達経路, 病理診断

技術キーワード

人体病理学, 外科病理学, 次世代シーケンス, 分子生物学, 細胞生物学

分野の紹介

当分野では難治で予後不良として知られる膵臓胆道腫瘍を主たる対象に、最先端のゲノムワイドな分子解析を取り入れた次世代の病理学研究を推進している。
1. 膵臓癌においてはERK/MAPK活性化が亢進しており、それは変異KRASを含む上流からの活性化信号にERK/MAPK特異的脱リン酸化酵素であるDUSP6の不活化が相まることで誘導されること,また、活性化ERK/MAPKにより誘導される遺伝子群をゲノムワイド発現解析により明らかにすることで、それらが膵癌の悪性形質を担い,標的化することで診断や治療に有用な分子を同定できることを示した。癌で機能亢進している信号伝達経路下流エフェクター分子群を標的とすることは悪性形質表出分子を特異的に直接抑制できることから、有効な分子標的戦略となりうると考えられる。
2. 膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は粘液が貯留した膵管拡張を来す特異な膵腫瘍である。我々はIPMNの病理学的特徴を世界に先駆けて明らかにし,また、次世代型シーケンサーを使ったエクソーム解析によりIPMNに特異的な分子異常であるGNAS変異を同定した。変異GNASを膵管上皮由来培養細胞へ導入するとcAMP上昇、PKA活性化,粘液遺伝子発現上昇を伴う大規模な遺伝子発現変化を認めた。変異GNASをコンディショナルに発現できるマウスモデルを作成し、変異Krasと同時に膵特異的に発現させるとIPMN様腫瘍が発生した。以上より,GNAS変異はIPMNの発生及び特徴的表現型に関与する極めて特異的なドライバー遺伝子異常であることを明らかにした。

Figure 1 SONは膵癌細胞の治療標的として有効である (Mol Cancer 11:88, 2012)
Figure 1 SONは膵癌細胞の治療標的として有効である (Mol Cancer 11:88, 2012)
Figure 2 IPMNではGNAS強発現とPKA活性化が認められる (Sci Rep 1:161, 2011)
Figure 2 IPMNではGNAS強発現とPKA活性化が認められる (Sci Rep 1:161, 2011)

主な論文

  • Takeuchi S, et al. Mutations in BRCA1, BRCA2, and PALB2, and a panel of 50 cancer-associated genes in pancreatic ductal adenocarcinoma. Sci Rep 8:8105, 2018.
  • Eto T, et al. Impact of loss-of-function mutations at the RNF43 locus on colorectal cancer development and progression. J Pathol 245:445-455,2018.
  • Ikari N, et al. Somatic mutations and increased lymphangiogenesis observed in a rare case of intramucosal gastric carcinoma with lymph node metastasis. Oncotarget 9:10808-10817, 2018.
  • Basturk O, et al. Pancreatic intraductal tubulopapillary neoplasm is genetically distinct from intraductalpapillary mucinous neoplasm and ductal adenocarcinoma. Mod Pathol 30(12): 1760-1772, 2017.
  • Taki K, et al. GNASR201H and KrasG12D cooperate to promote murine pancreatic tumorigenesis recapitulating human intraductal papillary mucinous neoplasm. Oncogene 35(18):2407-2412, 2016.

OB・OGの主な進路

Johns Hopkins University (postdoc)、Memorial Sloan-Kettering Cancer Center (postdoc)

担当教員より進学志望者へのメッセージ

膵臓胆道・消化器病理学の分野で最先端の研究と専門的な外科病理診断の両立を実現しています。

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