活動内容
第18回東北大脳科学グローバルCOE若手フォーラム
2009年10月9日(金)東北大学星陵キャンパス(医学部)にて、第18回東北大脳科学グローバルCOE若手フォーラムが開催されました。
今回は東京大学分子細胞生物学研究所・情報伝達研究分野の平林祐介博士に”ポリコーム群タンパク質による大脳皮質神経系前駆細胞の分化運命制御 (Temporal regulation of cortical neural precursor cell fate by polycomb group proteins) ”という演題で講演していただきました。
脳の神経細胞は胎児期もしくは幼少期に一度作られると、その後はほとんど産生されないことが知られています。例えば脳梗塞などで神経が損傷を受けて重篤な後遺症が残ってしまうのは、大人になってから神経細胞が再び作られないことが原因です。 しかし、”なぜある程度時期が進むと神経細胞が産生されないか?”ということに関してのメカニズムはこれまで明らかではありませんでした。今回の講演では、平林博士らの研究グループが最近明らかにした神経発生に関する最新の研究成果について発表していただきました。この講演で平林博士が紹介してくださったエピジェネティクな変化による神経系前駆細胞の運命転換メカニズムは、非常に興味深い内容でした。また平林博士の理論的に実験を構築していく能力や、真摯に研究に取り組む姿勢から学ばせていただくことが沢山あり、励みにもなりました。講演会は参加者から多数の質問およびコメントがあり非常に盛況でした。
また平林博士の理論的に実験を構築していく能力や、真摯に研究に取り組む姿勢から学ばせていただくことが沢山あり、励みにもなりました。講演会は参加者から多数の質問およびコメントがあり非常に盛況でした。
(文責:ゲノム行動神経科学グループ・福田光則研究室・森 靖典)