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冠攣縮性狭心症患者の長期予後を予測するバイオマーカーを世界で初めて開発

 冠攣縮性狭心症は、冠動脈を構成する筋細胞(血管平滑筋)が一過性に過剰に収縮することで、心筋が虚血状態になり胸痛等の症状が現れる病気です。血管平滑筋の収縮には、Rhoキナーゼという「スイッチタンパク質」の活性化が重要な役割を担っています。東北大学大学院医学系研究科循環器内科学分野の下川 宏明(しもかわ ひろあき)教授、高橋 潤(たかはし じゅん)講師、二瓶 太郎(にへい たろう)医師らの研究グループは、「スイッチタンパク質」Rhoキナーゼの活性が冠攣縮性狭心症患者の長期的な予後を予測するバイオマーカーであることを世界で初めて明らかにしました。本研究は、現在長期予後を判断する指標が確立されていない冠攣縮性狭心症患者の新規バイオマーカーを同定した重要な報告であり、難治性冠攣縮性狭心症患者の判別や治療への応用などへとつながることが期待されます。

 本研究成果は、2017年11月20日に、ヨーロッパ心臓病学会(European Society of Cardiology, ESC)の学会誌であるEuropean Heart Journal誌にオンライン掲載されました。

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